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【前回のお話】
ほむら「忠告が無駄にならないよう、祈ってる。」
絆斗「マミさんの願い事って、何だったんだろう…??」
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
一人のグラニュート(人間態)が、手術台の上に仰向けになっていた。
エージェント「ニエルブ様、準備が整いました。」
ニエルブ「やぁ、久しぶり。君をアルバイト用に改造した時以来かな?」
ディーン「あの、私何かしましたでしょうか…?」
ニエルブ「そんなに緊張しないで。今日はちょっと、君に新たな能力をつけてみたくてね。」
どうやらこのグラニュートは、今からニエルブによる手術を受けるようだ。ニエルブはグラニュートのミミックキーを外し、怪人態にする。
ニエルブ「さぁ、始めようか…( ̄ー ̄)ニヤリ」
雅子「はじめまして。幸果の大叔母の、宝屋敷雅子です。」
ショウマ「井上生真です、よろしくお願いします!」
杏子「佐倉杏子だ、宜しくな!」
幸果「雅子ちゃん、『はぴぱれ』にご依頼ありがとう!!」
その頃ショウマと杏子は、幸果(の親)が営む何でも屋、『はぴぱれ』にバイトに来ていた。なんでこうなったかというと。
(数時間前)
ショウマ『う〜、お腹空いた〜。お菓子食べた〜い…』
マミ『ダメよ、お菓子は食べ過ぎちゃいけません。』
ショウマ『でも、お金がありませんし…』
杏子『あ、そうか、お前ソレに困ってたもんな。』
マミ『お菓子を食べるためのお金?そんなの働いて得ればいいじゃない。』
ショウマ『ソレはそうですけど…』
杏子『その働く場所が見当たらねぇんだよなぁ〜…』
マミ『働く場所、ねぇ…(。ŏ﹏ŏ)』
3人は数分間考えた。やがてその沈黙を破ったのはマミだった。
マミ『あ、そうだ!甘根さんのトコロは、親が何でも屋をやっているらしいわよ。ソコなら気軽にバイトできるし、そこそこ稼げると思うわよ。』
ショウマ『え、ホントですか!?』
マミ『フフ…沢山働いた後のお菓子は、格別だと思うわよ。(^^)』
それで、その後マミから聞いた電話番号で幸果に問い合わせたトコロ、幸果のことなので二つ返事でOKが出て、午後の依頼から参加することになった。因みに親にも確認は取ったらしい。
そして今に至る。幸果の親は海外出張中で、半年ほど戻ってこない…そのため現在は一人暮らしである。
雅子「いつも家事をお願いしてるお手伝いさんが里帰りでね…誰か代わりの人探さなきゃなと思って。そういえば幸果ちゃん、何でも屋やってたなって。」
幸果「えっ、思い出してくれて嬉しい!雅子ちゃん、この広い家に一人暮らしだもん、大変だよね。」
雅子「実は今は、一人暮らしじゃないのよ。若いアーティストさん二人に、お部屋を貸してるの。」
3人は、雅子が視線を向けた先にいる男女を見る。
雅子「彼女は、立彫珠希ちゃん。彼は、絵川末継くん。2人とも無名だけど、私はとっても見どころがあると思っているのよ。」
幸果「それって、もしかしてパトロンってヤツ?すっご!!」
ショウマ「パトロンって??」
幸果「えーと、売れない芸術家を支える人みたいな?」
末継「……売れなくて悪かったな。」
すると、幸果による「パトロン」の説明に末継が反応してしまった。どうやら彼は気難しい人のようだ。
杏子「……大丈夫かコイツ?🤔」
ショウマたちは早速家のお手伝いを始める。だが、ショウマと杏子はやらかしてばかりいた。
杏子「うおりゃー!!……あっ。」
パリーン
最初は杏子。手持ちモップをゴルフの要領でぶん回して瓶を割る。
幸果「いやー!!😱」
次はショウマ。庭の草を手で引き抜きすぎて木が倒れる。
ショウマ「んっ、あぁ…」
極めつけは、ショウマが卵を一気に割ろうとして失敗、杏子は火加減を間違えて黒焦げになるという事態に。
幸果「ウマショー、キョウキョウ、ゴメン…邪魔。」
ショウマ「だよね……」
杏子「コレばっかりは仕方ないよな…」
すると、部屋に珠希が入ってくる。
珠希「あーいたいた、何でも屋の人!!」
杏子「え?」
珠希「いやぁ、ちょっと行き詰まっちゃってさぁ。何でもいいから、感想訊きたいんだ。」
ショウマと杏子は、珠希の作品をじっと見つめる。
ショウマ「俺は、ココがなんか美味しそう。」
杏子「この部分最悪だな…」
杏子が関節を殴って砕き、ショウマが部品を取ってしまう。
珠希は、自分の作品を壊されたことにがっかりする。
ショウマ「あっ…ゴメン、ゴメンなさい!!」
杏子「ごめんな!!つい手が出て…」
しかし、杏子とショウマが謝ったにも関わらず、珠希はハンマーを持つ。
ショウマ「ひぃぃ…ゴメンナサイ……!!」
だが、殴られると覚悟を決めた2人の予想は見事に外れた。
珠希「コレだー!!ココが余分だったんだよ。もう、サンキュー、何でも屋さん!!」
杏子「え……いいのか!?」
珠希「うん、コレコレ!ねぇ、ちょっとコレ割っちゃおう、もう?」
ショウマ「全然…役に立ったのなら、良かったです。」
珠希「ホントにありがとう!!」
しかし末継は、悔し紛れに絵に頭をぶつけた。
(ストマック社にて)
シータとジープの双子が、グロッタに尋問されていた。
シータ「こんなとこまでなんだよ、珍しい。」
グロッタ「決まってるでしょ、クレームつけに来たのよ。最近、ヒトプレスの仕入れ量が減っているのは何なの?」
シータ「あっ、いや、ソレは…」
ジープ「最近、バイトくんの質が落ちてて…」
グロッタのクレームに、シータとジープは口籠る。
グロッタ「ふーん…」
シータ「アハハ…」
ジープ「ハハッ…」
グロッタ「……いいわ。私がケツを叩きに行ってあげる。」
グロッタは双子の態度に待ちかねたようだ。
(研究室にて)
キュウべぇ「フフッ、今のトコロ異常なし…辛木田絆斗改造作戦は順調だ。」
キュウべぇが新たに仕入れたチョコドンゴチゾウ4個を見つめながらそう呟いた。
絆斗「ホントかよ…」
キュウべぇ「君の変身に必要なサンプルもまた補充してきた。数に限りはあるけど、上手いこと使いこなしてね。」
どうやらゴチゾウを冷凍保存しているようだ。
絆斗「お前みたいなヤツって、他にもいんの?」
絆斗はキュウべぇに、ふとした疑問を投げかける。
キュウべぇ「いるかもね、会ったことないけど。どうして?」
絆斗「アイツも改造されたって言うから…」
キュウべぇ「アイツ?あぁ、仮面ライダーのことかい??仲良くなったとか…なら連れて来てよ!彼のことも調べたいし、僕がコレを作れるようになったら、戦闘の自由度は、もっと上がる。ねぇ、いつ来られそう?」
絆斗「来ねーよ!!」
(何でも屋『はぴぱれ』)
ショウマ「幸果さん、凄いっすね、何でもできるし。」
杏子「あの仕事の速さには驚いたぜ。」
幸果「まーね。いや、こう見えて色々勉強してるんだから!!」
ショウマ「よし、次は明後日だ!今度は、俺たちも頑張ろう!!ね、杏子!!」
幸果「あー…ウマショーとキョウキョウは、次は留守番でいいや。その、流石にもうちょい仕込んでからじゃないと厳しかったかな、って反省した。明後日は、事務所の掃除でもしてて。じゃあ、お疲れ!!」
ショウマ「そうか…掃除の練習だ。頑張ろう杏子。」
杏子「あぁ…」
その頃、宝屋敷邸では、窓から様子をザクザクチップスゴチゾウが見守っていた。グラニュートや魔女が現れないか、警戒しているのだ。
すると、玄関のインターホンが鳴った。ソコには、中年の男の姿があった。
雅子「はい。」
岩清水「こんにちは。私、川越でギャラリーを営んでおります岩清水と申します。」
その夜、ショウマはデンテのもとへ行っていた。
ショウマ「デンテおじさん、どうしたの?」
デンテ「ん?今日は、ワシの素晴らしい発明を授けてやる。」
デンテがショウマに渡したのは…
ショウマ「人間が持ってるスマホみたい。くれるの?」
デンテ「人間との連絡にも使えるが、イチオシはココに…お前さんの眷属を嵌めてみ?」
ショウマ「え…?」
ショウマは懐疑的に思いながらパトロールに行っていたポッピングミゴチゾウを嵌める。すると。
ショウマ「うわっ、何コレ!?」
デンテ「ハハッ、コイツの見たモノが、ココに映るという素晴らしい機能がついておるのじゃ。お前さんのカノジョにも渡してやれ。2個あるからのう。」
ショウマ「きょ、杏子はカノジョじゃないよ!!///」
「杏子はショウマのカノジョ説」を、照れるショウマが咄嗟に否定した。
デンテ「にしても、なかなかの戦いぶりじゃのう。」
ショウマ「あっ、コレは俺じゃないよ。」
デンテ「ん、そうなのか?じゃあ、誰じゃ??」
ショウマ「えーと、『ヴァレン』って名前以外、何も分かんなくて。そっか、デンテおじさんが改造したんじゃないのか。」
デンテ「うーん…」
ヴァレンの存在は、デンテですら知らないようだった。
一方その頃、杏子はマミの家で苦悩していた。
杏子「マミ、どうしよう…」
マミ「どうしようってどうしたの?」
杏子「バイト先でやらかしちまったんだ。このままじゃ幸果には勿論、最悪ショウマにも…」
杏子は酷く落ち込んでいた。
するとマミは、杏子の顔をじっと見つめる。
マミ「人生なんてそんなモノよ。誰にでも失敗はある。失敗をバネにして、人は成長するんだから。沢山失敗して、沢山覚えればいいのよ。だからそんなに嘆かない、佐倉さん。食べる?」
マミはそう言って、いつもの杏子のようにたい焼きを差し出してきた。
杏子「え……いいのか!?」
マミ「今まで以上に真剣なトコロを見せれば、いつか甘根さんも頼りにしてくれるわよ。それに、佐倉さんの大切なカレシを…ショウマくんをサポートできるのは、今一番身近な佐倉さんなんじゃない?だって、ショウマくんも失敗しちゃったんでしょ??」
杏子「え?まぁ…って、ショウマはアタシのカレシじゃねぇぇぇ!!!///」
コチラも、「ショウマは杏子のカレシ説」が否定されていた。
マミ「ウフフ…普段のショウマくんの様子を見て、大体分かるもの。佐倉さんは佐倉さんなりに頑張ればいいのよ。」
杏子「あ……ありがとよ。」
とその時、玄関の扉が勢いよく開けられた。
ショウマ「杏子!!コレ、今日から杏子のスマホ!!」
マミ「え!?『きょう』から『きょう』このスマホ!!?」
ショウマ「あ…いや、違うけど合ってる!!」
杏子「え……??」
マミ「あぁ…www」
杏子「あ、おいコラ笑うな!?」
マミ「www😂」
杏子「おい、いい加減にしないと…」
ショウマ「杏子、ハイ。落ち着いて。」
ショウマは杏子の手のひらの上にそのスマホ…「ガヴフォン」を乗せた。
杏子「え……コレがスマホか?何か妙な形だけど。」
ショウマ「うん、デンテおじさんが俺たちのために開発してくれたんだ。ゴチゾウを乗せると見たモノが映し出されるんだって。」
杏子「へぇ~…便利だな。」
ショウマ「デンテおじさんが、有効活用して、だって。」
杏子「じゃあ、有り難く頂くぜ。」
(2日後)
幸果「えっ、珠希ちゃんがパリに!?」
雅子「そうなの、今朝早くに。一昨日、アナタたちが帰った後に、美術商の方がいらしてね。」
岩清水『立彫さんの作品は私の心を自由にしました。是非私と一緒にパリへ行きましょう!!』
雅子「フットワークの軽い子だから、まぁ兎に角、一度行ってみるって。」
幸果「うわぁ、すごーい!!良かったね!!」
雅子「そろそろ飛行機に…」
しかし、隣で話を聞いていた末継は苦虫を噛み潰したような顔をしていた。
(マミの家にて)
ショ・杏「「できたー!!」」
その頃ショウマと杏子は、段ボールに顔がついた箱のようなモノを作っていた。
ショウマ「おーい、ゴチゾウくん!!今日からコレがみんなの家だ。見つかりそうになったら、ココへ隠れるんだぞ!!」
とその時、タイミング良く(?)、絆斗が入ってきた。
絆斗「ちゃーっす…」
ゴチゾウたちは素早く段ボールの…「メゾンゴチゾウ」の中に入る。
ショウマ「いらっしゃいませー。こんにちは。(この子…あの時の…!?)」
絆斗「あれ、社長(仮)は?」
ショウマ「あっ、えっと、仕事で出てます。」
絆斗「そっか…ソッチは、バイト?」
ショウマ「新人の井上生真と、」
杏子「佐倉杏子だ。」
ショウマ「えーっと、お客さんですか?」
絆斗「あぁ、SNSで調べ物頼んでる辛木田だけど。」
ショウマは依頼者リストを取り出し、「辛木田」の名前を探す。
ショウマ「辛木田、辛木田、辛木田…あった!!辛木田絆斗さん。『モンスター』、『仮面ライダー』、『魔法少女』、『事件 原因不明』のワードで日々、検索をかける…」
その依頼内容を見た瞬間、ショウマと杏子の顔が青ざめる。
ショウマ(えっ、俺たち、あの人に調べられてたの!?)
ショウマは杏子の方を向いて目配せする。
杏子(気をつけねぇとな…)
ショウマは絆斗に恐る恐る尋ねる。
ショウマ「あの、なんでそんなの調べてるんですか?」
絆斗「えっ?」
しかしそこで絆斗も、自らの重大な欠陥に気づいてしまった。
絆斗(やっべぇ、グラニュートと魔女を探したかったけど、今じゃ、俺も仮面ライダーみたいなモンだし、それにマミさんも魔法少女だし…俺たちの正体、探られると困るな…)
絆斗は身の上話で話題を逸らそうとする。
絆斗「俺、ライターやってんだわ。数あるネタの一つ??アハハ…」
ショウマ「へぇ~、凄いですね。」
ショ・杏・絆「「「アハハハハッ……」」」(((絶対、俺(たち)(アタシたち)の正体バレちゃダメなヤツだ…)))
まぁ、杏子は魔法少女である以上、顔が見えるので隠しようがないのだが。
絆斗は慌てて『はぴぱれ』の外に出て、扉を閉める。
絆斗「今度、依頼取り下げるか、内容見直すかしねぇとマズいな…」
(数時間後)
絆斗は公園のベンチで画家の行方不明の新聞を見ていた。
絆斗「基本に立ち戻って、未解決の失踪事件をあたるか。」
一方、ショウマと杏子は、ゴチゾウからの連絡を受けて、雅子の言っていた美術商・岩清水のギャラリーを訪れていた。
岩清水「こんにちは、小さいギャラリーですけど、どうぞごゆっくり…」
杏子「見たいのは作品じゃねぇ。」
ショウマ「アンタの正体だ!!」
岩清水「正体?何のことでしょう??」
するとショウマは、ガヴフォンでポッピングミゴチゾウが見た映像を映し出す。ソレは岩清水が珠希をヒトプレスにしているトコロだった。
岩清水「お前、そんなモノ、どこで…!?」
ショウマ「どうする?珠希さんを解放して二度と闇菓子に関わらないか…」
杏子「それともアタシたちに倒されるか!!」
岩清水は珠希のヒトプレスを取り出しながら言い放つ。
岩清水「へッ、コレを返せって?冗談じゃないぜ!!」
岩清水はミミックキーを引き抜き、本来の怪人態になる。
岩清水→ディーン「ハハハハハ…オリャ!!」
ディーンは手から小魚(イワシ)を放ち、2人の目を眩ませようとする。だが、2人は咄嗟に変身し、その衝撃でイワシを吹っ飛ばした。
ショウマ&杏子「「変身!!」」
『ポッピングミ!ジューシー!!』
ディーン「そうか、お前らが赤ガヴと女か!!」
ショウマ→ガヴ「珠希さんを返せ!!」
(宝屋敷邸にて)
末継「ッガァ!!」
末継が仕事に対して自棄になっていた。
(岩清水=ディーンのギャラリーにて)
絆斗「ちょっとお伺いしたいことが…何だ、強盗か何かか?ん??」
ガヴ&杏子VSディーンの戦闘場所は、既に移った後だった。
絆斗はソコでとあるパスポートを拾う。
絆斗「タテホリ、タマキ…誰だ?」
絆斗が顔を上げると、ソコには見知らぬ女性がいた。
グロッタ「ココにバイトくんがいるって聞いたんだけど…アンタがバイトくん?」
絆斗「いや、俺フリーでライターやってる者なんですけど、アナタは、ココの関係者で…」
グロッタ「……馴れ馴れしい。」
絆斗「グワッ!?」
すると女性は、絆斗が普通の人間であることが分かったのか、腹に突然蹴りを浴びせてきた。
グロッタ「あら、人間だったのね。」
絆斗「おまっ、まさかグラニュート!?」
グロッタ「私たちのこと知ってるの?」
絆斗「そうか……人間に化けれんのか。道理で目撃情報が少ねぇワケだ!!」
(とある地下にて)
杏子「くっ、埒が明かねえな!!」
すると、2人について来ていたチョコダンゴチゾウが、勝手にガヴの上顎を開けて、ポッピングミゴチゾウの代わりにガヴに入る。ポッピングミゴチゾウは怒り心頭で昇天してしまった。
ガヴ「ちょっ、勝手に…!」
『チョコ!』
チョコダンゴチゾウ「イートミー!イートミー!!」
ショウマ「仕方ないなぁ…」
『EATチョコ! EATチョコ!』(ガヴ ガヴ ガヴ…)『チョコダン! パキパキ!!』
ガヴはチョコにまみれながら、ガンマンを模した「チョコダンフォーム」にチェンジ、手には板チョコにグリップと引き金を付け加えたような「チョコダンガン」が。
しかしソレを見てガヴは既視感を覚える。
ガヴ「そうか…チョコといえば銃か!!」
ガヴはチョコダンガンの先端の一部分を食べて銃の形にする。
杏子「……いいのかソレで??」
ガヴはチョコダンガンで銃撃しながら、杏子は魔力を使って顕現させた大量の槍(の幻影。ただし刺されば実物と同じくらいの痛さがある)をディーンにぶつけながら攻撃していく。ガヴがチョコダンガンのトリガーを引く度、『パキ』『パキッ』『パキューン』といったエフェクトが現れる。
ディーンは柱に隠れるが、なお銃弾と槍の猛攻が続く。3人は走りながら攻撃し合う。やがてガヴ&杏子とディーンの間を壁が隔てる。
チョコダンガンの銃弾で濡れた壁にゴチゾウがへばり付くが、ディーンの放ったイワシが壁を貫通してしまう。
ガヴ「こ……小魚??💦」
杏子「今はそんなこと気にすんな!!」
しかし杏子からの言葉で、ガヴは戦闘に戻る。
ガヴはチョコダンガンの銃撃で壁に穴を開け、その隙を槍の幻影が襲う。
戦闘は激しさを増していた。
(宝屋敷邸にて)
幸果「失礼しま〜す。おやつタイムでーす!!」
幸果が末継におやつを持ってきていた。
幸果「末継さん、ご飯もあんま食べてないじゃん。お腹減るとイライラするよ??」
しかし末継はあくまでも沈黙を保つ。
幸果は末継の絵を褒め機嫌を良くしようとする。
幸果「あっ、ウチこの絵とか好きだよ。なんか優しくて。フフッ、まぁウチの好みとかどうでもいっか。」
末継「うるさいッ……!!💢」
幸果「大丈夫だよ、末継さんの絵、好きな人絶対に世界に沢山いるから。だから、末継さんもきっと…」
末継「うるさいッッッ!!!💢」
末継は幸果の声がうるさくてブチギレた。その証拠に、幸果に黄色いペンキをぶちまける。
末継「何も分からないクセに、適当なこと言うな!!!!💢」
幸果「はぁ!?だからって…いえ、ごめんなさい。」
幸果も幸果で、自分にも非があったことを認め、素直に謝った。
(ガヴ&杏子VSディーン)
杏子「ガヴ、トドメを刺すなら今だ!」
ガヴ「分かった!!」
『Charge me! Charge me!』(ガヴ ガヴ ガヴ…)
杏子は、魔力で増幅させた槍の幻影を、ディーンごと天井に突き刺し、固定する。
ソコにガヴが必殺技を打ち込む作戦だ。
ガヴ「コレで終わりだ!!」
『チョコダン! フィニッシュ!!』
ディーン「ウオオオおおおお!!!?」
チョコが溶けたポンチョのような部分で、槍の幻影が貫通したディーンをチョコで包み込み、ソコを上から砕いた。
ディーン、爆発…?
一応、珠希のヒトプレスを取り返すことはできた。
ガヴ「珠希さん…」
(絆斗VSグロッタ)
絆斗「グラニュートは俺がぶっ倒す、変身!!」
『チョコドン! パキパキ!!』
一方のグロッタは、骨みたいな棒みたいなモノを大鎌に変化させた。
いざ、戦闘開始。
絆斗→ヴァレン「覚悟しやがれ…オリャーッ!!!」
第8話「トロける秘密は苦い味」