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私の生まれた地域では耳を澄ますと……いや済まさなくても子供が親を求めて泣いてる声や体、片割れを失って溢れる悲痛な叫びをよく耳にした。 特に聞いてて胸が痛むのは盲目の子供の声である。
目が見えない手探りな状況で親を必死に求めて、ついに掴んだそれが動かないと知って絶望している声である。目が見えないため、触っただけじゃ死んだと理解できない者や理解していてもまだ生きていると信じて揺さぶり続ける者もいたが、そうゆう時は教えてあげて保護するため見ている時よりも胸が一層苦しくなった。が、それと同時にこの子達が盲目で良かったと思う時があった。それは、 私の地域では目の前で死体が作りあげられる場面や負傷した兵士の残骸、虚な目をした人々を見る場面が多くあったからである。他にもツンっとするような臭いや死臭が常に辺りを漂っていた。
私の地域 がこんなにも地獄絵図なのには理由があった。
それはここが西側地域と南側地域に挟まれていて、その二つの地域が起こした戦争の負傷者や流れ弾がこちらの地域に入ってくるからである。そもそもこんな戦争をするきっかけになったのは一昔前に旅人が西側の魔女の国の姫を殺したからである。その旅人は、悪は悪以外で成り得ない者である。 と言うこと疑わず、危ない 正義に囚われていた。するとそこへ噂好きの商人が現れ 旅人に噂話を売りつけた、それは 「西側地域にはとても大きな権力や魔力を持った、”姫”がいるらしい。彼女の力は魔王の比じゃなく、勇者であっても倒せない。彼女の魔力が近々暴走するらしい…」っと言う、不確定要素の多い情報だった。 しかし「正義の勇者」に憧れのあった旅人はそれを信じ込むと、人々を暴走から救うために西側へと進んだ。
魔女の暴走には魔力が尽きるまで理性なく暴れる者と魔力だけが溢れ出し、治るまでベットで寝込むタイプの二種類あったが、ニンゲンに有名なのは暴れる方で、後者の方を知るものは魔女か血族に、魔女がいるニンゲンだけであった。しかも多くの人に知れ渡っている方の暴走は、あまりの規模になると魔女側から討伐助け依頼が来るほどで、ニンゲンの意識では暴走🟰危険、討伐対象。と言うことが深く根付いてしまっていた。
旅人が西側地域に着いた時、魔女達は旅人以外の人間達も全員歓迎して、楽しい魔術やワクワクするような時間をプレゼントした。旅人以外のニンゲンは、キラキラした目で、まるで童心を取り戻した ようにはしゃいで喜んでいるが、旅人の目には、憧れと覚悟、それから揺るがない「正義」しか写っていなかった。ふと旅人が横に目をやると大きな礼拝堂にたくさんのぬいぐるみとお菓子、可愛い
小さなお洋服を持った大きな魔女達が2列に並んでソワソワしながら順番を待っていた。
旅人が礼拝堂の方をじっと眺めていると、それに気づいた一番大きな魔女が胸に手を当てながら
「あそこには、うちのお姫様がいるんですよ‼︎今日が誕生日なので、みんなあぁやってプレゼントを持ってきてくれました。天使のように可愛い子です♡旅人さんと同年代だと思うし、後で声かけてやってください」 っと言うとドヤ顔でどれだけ可愛いのかと言うことを熱弁すると満足そうに帰っていった。 魔女が帰ると旅人は下見をしに、迷わず礼拝堂へと入っていった。中では1人の少女が大量の プレゼントに埋もれて少し照れくさそうにしていた。
少女はとても気が弱そうで、 魔女達のキラキラした言葉を恥ずかしそうに嬉しそうに受け取っていた。部屋は少女がさらに小さく見えるほど、中から見ても広々としていた。
「えっと…あっあぁ。あなたもわ私とお話しっっしてくれるの?」少女は恥ずかしそうに俯きながら旅人に聞いた。その声は美しく清らかで、不覚にも旅人は心を奪われていたが、それでも「こいつはもう時期危険な魔女である」っと言う認識は変わらなかった。いやむしろその認識をした後に魅了されたため、「この感情は魔女の魔法である」っと考えてより深くその認識が旅人に刻まれていった。
西側地域には魔法が刻まれた刀が売ってあった。旅人はそれを使ってか弱い少女を殺そうとした。
武器を買い、花を買い、プレゼントを渡して油断させて殺すつもりである。しかし魔女は人よりも死に敏感で、彼が死ろうと少女の前に行った時には、もう魔女達が少女を取り囲んでいた。
普通ならここで殺すことを諦めるのかもしれない、しかし旅人はプレゼントを渡すとすぐに剣を引っこ抜いて殺そうとした。それに気づいた魔女達が身を挺して少女を守った「ーーーー‼︎ーー‼︎」魔女が口々に何か伝えようと必死に叫ぶが旅人には聞こえない。
礼拝堂が騒がしく感じ一番大きな魔女がそこへ見にいった時、少女が旅人に倒されている最中だった
虚な目になりながら旅人の足を掴むとか細い声で「ごめんなさい」っと言うと力なく掴んでいた手が地面へと落ちた。辺りを見渡すと、少女を守っていた魔女も倒されていた。一番大きな魔女は憎悪に満ちた顔で旅人を見ると言葉だけは冷静に「どうしてーーを殺したのですか?」っと旅人に聞いたすると、旅人は、「少女が魔力暴走すると言うことを聞いたので殺した」っと答えた。すると魔女は、驚いた顔をすると「…では勘違いで殺されたんですね」っと言うと一気にその場の空気を重くした。
旅人が「…はぁ?勘違い?」っと聞くと魔女はもう疲れた表情をしながら「えぇ間違いです。ーーは魔女じゃありませんから。」っと言った。
少女は元々、西側地域に住んでいた商人の子供であったが少女にはその記憶がない。なぜなら赤子の時に、その商人が魔女に子供を託したからである。以降、少女は魔女達に愛でられ、大切に育てられた。そして少女もそんな魔女達が大好きだった。
少女は魔女じゃない、その言葉を聞いた旅人は取り乱して、自分が魅了されたこと、少女が守られていたこと、強い魔女じゃなかったらどう言うことなんだよっと言う風に乱暴な口調で魔女に言った。魔女は「貴方が勝手に惚れただけじゃないですか?貴方が話も聞かずに解釈したからこうなったのでしょう。それに強い魔女なら護衛なんて入りません。魔法が刻まれた剣ならこちらで無力化できます。でも誰もそんなことしなかった。何故だかわかりますか?幼い体に大きすぎる力は毒だからです。私たちの可愛い可愛いーーは普通の人より体が弱いそうです。だから誰も魔法を使えなかったんですよ。貴方は自分が強くて一番なのだと思っているかもしれない、でもそれは違います。私達の愛が貴方を攻撃しなかっただけです 」っと言うと悲しそうに少女を見つめそっと体を撫でた。
旅人は何も言えずにいた。大きな魔女の言葉を聞いたとき思い出した言葉がある、それは少女を守っていた魔女が「この子はニンゲンなんです‼︎どうか殺さないで‼︎」っと命乞いをしていたことである。人々を守りたいと思っていた旅人は、人の少女を殺したのである。その事実に耐えきれなくなった
旅人は南側地域へと帰っていった。しかしその数日後その南側地域の王に手紙が届いた。内容は簡潔に言うと 「邵コ謔カ??に謝罪を要求します。できなければ戦争を起こします。」っと言うことであった
王は、そのものの罪は謝罪だけでは、足らないと思い勝手にその旅人を処刑した。しかし魔女が求めていたのはクビではなく謝罪であったため戦争が始まった。
こうして私のいる地域では、地獄のような毎日が続いている。多分私が生きてる間にこの戦争が終わることはないだろう。
#書き方のコツを教えてください
味噌汁のあまり
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コメント
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味噌汁のあまりさん、読ませていただきました……。 「正義」って名の独善が、どれだけ無垢を♡♡♡か——冒頭の盲目の子供たちの描写から既に胸が締め付けられました。旅人が「惚れた」のに「魔女の魔法」って自己正当化する歪み方、すごくリアルでぞっとしました。少女が実は人間で、魔女の愛が彼を攻撃しなかった皮肉も重いです……。 この地獄が終わらない仄暗さ、続きが気になります。🤍