「私は皇女殿下をお守りするために存在しています。その私に説明もなしで……」
「わたくしがあなたを信用していないのですもの!」
アンジェリカが大きな声をあげた。
「だって、いつわたくしを裏切るかわからないじゃない!」
途端、辺りがしん、となった。
噴水の水音がざあざあと聞こえ、アンジェリカが我に返る。
(あ、つい……余計なことを……!)
ジークハルトは、呆然と立ち尽くしていた。
アンジェリカにとって、時間戻りの前の人生を共にしたジークハルトには手酷く裏切られた経験がある。
しかしそれは、今のジークハルトにとっては、まったく身に覚えのないことだった。
(私が裏切る、だと? なぜそのような考えに……)
ジークハルトは戸惑った。*********
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