「フレデリク皇太子殿下はいささか完璧主義すぎるようですね。何事も抜かりなくできるわけがありませんのに」
「いや……本当にのう……」
段々と緩んでいく宰相の表情を見て、教皇は内心ほくそ笑む。
(ふふ……この男を焚きつければ、そのうちフレデリク皇太子殿下から離反するだろう)
宰相と自分は同じだというような顔で頷くだけで、この男は自分のいうことを信用する。
フレデリクから離れる機会もそう遠くなさそうだ。
(……早くフレデリク皇太子殿下を孤立させ、洗脳して私の傀儡にしたいですね)
宰相がフレデリクの置いたシガーを見つめて不満げに首を振る。
教皇はその様子を見ながらひそかに口元を歪ませた。
皇女宮の************
**********************
********
******************
********************
*******************
****************
*****************************
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!