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燃えた家から出てきたのは一冊の絵日記だった。
ガチャガチャ
「あれ、これって確か、おじいちゃんの。」
「こんな奥にあったんだ。」
私の祖父は火事に巻き込まれてなくなった。父に聞くと、家一面が真っ赤な炎をあげていたそうだ。そのとき父は友達の家に泊まりに行ってたらしく何一つ被害はなかったらしい。その火事で家も全焼。中に居て助かったものはいなかったらしい。唯一この絵日記を残して。
「お父さんは、なんか気味が悪いって手つけてなかったけど、見た感じ普通の絵日記だよね?」
私はページをめくった。
「すごく、焦げてる。」
当たり前だ。家が無くなるほどの火事だ残っているだけ奇跡だろう。
「かえるをみたんだ。卵もあったって、かえるの住処でもみたのかな?フフ」
私は笑顔で読んでいた。何が気味が悪いだ。普通の絵日記だ。
「きになるとしたら、“うにょうにょ”ってとこくらいだよね。うにょうにょってなんのことだろ?」
私は疑問に思いながらも、子供で可愛らしい絵日記だと思い読んでいた。