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ちょこ
100
夜遊んでいる…?君のお話。
yaSide
俺は赤月夜屋、楼主になったya。
じいちゃんの店を継いだ。
俺に父さんはいない…、というか会ったことがない。なんでも、次期楼主の立場で、店の遊女に好意を寄せていたらしく、その女と夜逃げしたそうだ。
女の近辺や江戸、三番街の花街までも探し回ったそうだが、結局いまも見つかっていないという。
母さんは…。俺も知らない。生まれた時にはすでにおらず、周りに聞いても何も言ってくれなかった。
これだから、花街は嫌いだ。
いや、思えば昔っから好きだなんて思ったこと、一度もなかった。
中でもとりわけて、いいイメージがないのは三番街だ。二番街はまだ、俺が取り仕切っている部分もあるからまだいい。でも、あそこの取り締まりは…どうがんばっても好きになれない。
でも、俺の中で一番街は別だ。
基本、別の花街同士で仲良くすることはない。なにしろ商売相手だ、仲良くしたと言っても表向きだけだろう。
でもそこの街の取り締まりとは小さな頃から交流がある。
あまり考えて発言はしない奴だ。
だからその場のノリと勢いでいつもやってるらしい。
そんな適当なのに、経営できてるのかって?
多分二番街より売上が多い。正直いってずるい。
だから、そいつの商売の仕方は好かない。
でも、それと同時に良い奴だと思う。小さな頃から無愛想な俺にちょっかいかけてきやがって……。…ここでの上手い生き方を教えてくれた恩人だ。
あいつがいなかったら、俺はここで生き延びれていない。
今は愛想を振りまける。誰に対してもニコニコと、穏やかにいれれる。これが、あいつから教えてもらった。
昔は酷かった。自分でも自覚するぐらい。
話しかけられても、そいつや両親、rn以外にはひと言も返さなかったらしい。ちょっと心外。
でも、そのおかげでいまの赤月yaがある。
ほんのちょっとだけ、感謝。
少し前。
ここで見慣れない奴がいた。
周りをきょろきょろ見渡して、目をぱちぱちさせていた。
さも、此処に自分がいるのが不思議でならないって顔で。
女はここに、いいイメージもたないから来ることはかなり少ない。
きたとしても、目的をもってくる。
というのに、なんだこの間抜け面は。
するとちょこちょこ歩き始めた。
そのまんま俺のほうに近づきながらあるいていた。
俺が誰かはここらへんのやつはみんな知ってる。バカの1つみたいに、ぶつかりはせず避けるだろうと思っていたが、そいつはぶつかってきた。
すると、ちらっと見上げてきて、
「すみません、ここってどこっすか?
恥ずいんすけど、迷っちゃって…w」
といった。
やはり俺の勘は間違ってなかった。
変人だ。それも、類を見ないほどの。
ついでに服も変だし。
けど、なんか気になってしまった
いつもは女は✗✗さんのとこでもらうんだけど。
でも。
なーんか目を引く。これは売れるかもしれないと、話を聞いてやることにした。
その後、話を聞くともっと貰い受けたくなってしまった。自分でもなぜか分からない。
だからこっちに来いと言って、なんとか店まで連れてきた。
少したつと。
俺の店で用心棒(…親友)として雇っていたjpが急にetを連れてった。しかもお姫様だっこで…。な、な、なんでだ!?
jpは俺の命令やお願いがない時以外は基本自分から動かない。俺の命令すら聞かない時があるのに…。
こんなことは初めてで、余計に動揺していた。するとrnからか揺さぶられて、
「早くetちゃんとっかえしてきてくださいよ!!!用心棒の部屋は男子しかはいれないんですから!!」
「そーだそーだ!!」
「hnさんまで……。
じゃあ連れてくるんで先寝てろよ〜」
「なぁぁぁぁ!?!?」
とはいえ、なんかもやもやしていたので速攻向かうことに。
これは売れる遊女逃がしたくないから…
逃がしたくないから……
そう言い聞かせてここまで来た。
すると、俺の足音に気づいたのか、etが振り向く。
「あっ!y〜」
思わずぎゅっとetを抱きしめてしまった。そんなことに気づかず俺は
「2人でなにしてたの…。しかもjpの住処で…」
と、つい怒ったように口走ってしまった。
すると2人はどこかおどおどしながら答えてくれた。
何もされてなかったことにホッとしてる自分がいた。
なんでだ??今までどこぞの遊女だろうがなんだろうが、お構いなしだったはずなのに
etのことになると、自分の行動さえ制御できていなかったことに今気づいた。
yaがこの気持ちに気がつくのはもう少し先のお話…かもねっ♪
コメント
1件
**みぅ🤍🥀** あっ…第9話、めっちゃグッときました……! yaくんの生い立ち、花街に対する複雑な気持ちがじわっと伝わってきて、最初は「嫌い」って言ってた街に恩人がいたっていうギャップがもう……😢 etちゃんに出会ってからのyaくん、無自覚に独占欲出してるのヤバいです。ヤンデレ成分ちょっと入ってて、ついニヤけました…! 「自分でも理由が分からない」とか、それ恋だよ〜って思わずツッコミたくなっちゃいました(笑) 次のエピソードで気づくのか、まだ先なのか…楽しみにしてます🌙