テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
ちょこ
100
夜から変わった処で新しく始まる話
明日への少しの期待を抱いて、etは布団に入った。
次の日。
なんだか体をゆらゆら揺さぶられてるような感覚だ。
それに、いつものベッドとなんだかちがう…?
わたし、寝返りうちすぎて変なとこいっちゃったのかな…。
あれぇ…一人のはずなのに声が聞こえるぅ〜
naさんがお家に来たかしら??
…ちゃ…
e…ゃん
et……
「etちゃん!!!」
私はそこでハッと目が覚めた。
見渡すと、見覚えのない天井、顔……。
それに、この鮮やかな水色……。
「r、rnっ!?」
「よかった〜、死んじゃったかと思いましたよ!!おはようございます!etちゃん!」
なんか似たこと誰かにいわれたような………?
そうじゃん…!私花街ってとこにきちゃってたんだ。
「お、おはよっ!!」
とりあえず挨拶を返す。
今日は……なんかするっけ??
一旦朝から起こしてくれたrnには感謝だ。
「rnは早起きなんだね?てっきり起こしてもらう側かと…w」
「あぁ〜ッ!!それみ〜んな言うんですよ!rn、こう見えて生まれたときから此処で育ってるんです。早起きは得意ですよっ!!」
す、すごい…。
私なんて会社で遅刻連続記録、祝30回でクラッカーもらったことあんのに…。
「早起きできるのすごいなぁ〜っ!!
rnちゃ……rnは生まれたときから此処で育ったんだ。ほかの人もみんなそう??」
聞いただけのつもりだった。
rnの話に加えて、少し気になっただけ。
でも、rnからしたら、そうじゃなかったみたい。少し沈んだ顔をしながらも、rnは話してくれた。
「rnは、此処生まれ、此処育ちなので、まだよかったです。花街で生まれた女の子達は、みんなお店に雇われます。親がやっているお店にはいることもあるし、雇ってくださいと、頼みにいくこともしばしばです。スカウトされることもあります。rnはyaくんと小さな頃からいっしょだったので、yaくんが将来継ぐっていうお店に入れてもらえました。
…でも、これは花街に生まれたら、の話です。
他にいる遊女達は、ほとんどが他の普通の町や村から、売られてきた人たちなんです。親がお金に困っていたりすると、子供を売ってお金を得ます。ここでいうなら、hn先輩は少し遠い村から売られてきたんです。今は楽しそうにしていますが……。rnが最初見たときは、まるで生きていないような顔をしていました。
みんなこんな感じです。」
「……。」
私は声がでなかった。
もっと花街って、きらきらしてるものだと思っていた。漫画で見るような光景は一部だけなのだと、ここにきて初めてわかった。
「すみません、朝からこんな話をしてしまって…。」
「う、ううん!!聞いたの私だし、逆に話させちゃってごめんね??」
「いえ…!rnが話しただけなので!」
やばい…。rnいいこすぎる。すきぃ〜!!
「あの、ずっと気になってたんですが……。」
とrnに切り出される。
「etちゃんってどこからきたんですか!?
yaくんが誘拐してきたわけじゃないってのはjpさんからきいてるんですけど!!」
んぇ??
ドコカラキタノ?ワタスィノコト??
ぴ、ぴぴぴんちぃ〜!?!?
どうしよう!?jpさんには秘密にしとけっていわれてるし…。でも、どこから来たっていおう!?私ここらへんぜんぜんわかんないし…。
私が悶々としていると、
「etは、道端で倒れてたんだよ。
そこを俺が拾ってやったってわけ。」
ハッ、と振り返るとの少し聞き慣れた、あの低めの声が。
「ya!?」
「yaくんじゃないですか〜」
rnはなんか残念そうな顔をしてる気がする…
なんでだ?
「なんで倒れてたのかはおれもしらねぇけどよ、etがはなしてねぇなら、まってやれよ、rn。」
「な、なんですか!そのrnが聞きたがりみたいな言い方は!!別にetちゃんにむりに言わせたかったわけじゃありません〜っ!!」
「実際お前噂大好きじゃん…
すーぐ先輩方に聞きに行くだろーが。」
「うっ…」
ふふふっw
2人とも、やっぱちっちゃい頃から一緒なんだな〜、と感じる。
「で、e〜tっ!
今日から本格的に働いてもらうからね〜」
そういって、いつもとかわんない、いじわるそ〜な顔していってきた。
はぁぁ、私etはここでも社畜LIFE……。(泣)
コメント
1件
おおー、第10話も良かった!朝からrnに起こされるet、ほっこりするのに、花街の裏側(売られてくる遊女たちの話)でグッと空気が変わる感じがすごくリアルだった…。hn先輩の“生きてないような顔”っていう表現が刺さったわ。そこからのyaのフォローもナイスタイミングで、3人の関係性がじんわり伝わってきた。社畜発言で笑わせてくるのも、etらしくて好き!