あれからいつもの日々を過ごしていたのに 、 突然思い出せなくなった 。
何故 あのセカイ を作ってしまったのかを 。
少し前までハッキリと覚えていた 。
なのに 、 ふとした時思い出せなくなった 。
『 どうして … ? 』
消えたかったからなのかな 、 絵が上手く描けないからなのかな 、
考えても考えても違うような気がして 、 分からなかった 。
『 どうして …… 、 』
やっぱり辛い 。
リンも忘れちゃいそうな気がして 。
そして 、 また嫌な事が起こりそうな気がして 。
辛くて 、 苦しかった 。
『 …… 』
私は目を瞑る 。
こんな嫌な現実は 、 忘れよう 。
好きな事を 、 してればいいじゃないか 。
…… あれ … 、 ?
好きな事ってなんだっけ
もうあれからどれ程経っただろう 。
何も思い出せない 。
ニーゴって何だっけ 、 彰人って誰だっけ 、セカイって何だっけ 、 私って … 何 、 ?
『 思い出せない … 』
絵が好きなのは知ってる 。
でも 、 絵以外何も思い出せない 。
『 どうして … そんなの 、 嫌 …… 』
目から涙が伝う 。
その瞬間 、 スマホが光った 。
『 え ? 何 …… 』
そして私は謎のセカイに堕ちた 。
「 …… 絵名ちゃん 、 ごめんね 。 」
「 絵名ちゃんはこんな事 … 嫌だよね 、 でも …… ごめんね 、 やっぱり 、 寂しい 」
「 …… 一緒に居ようよ … 辛いなら 。 」
優しく 、 優しく語りかける 。
誰も居ない真っ白なセカイに 、 茶髪の少女は横たわっている 。
そしてまた1人の金髪の少女は茶髪の少女に語りかける 。
「 ……こんな事 、 したくなかったけど … 今が招待する時だって 、 思ったの 。 」
「 まぁ …… 記憶を消したのも 、 私なんだけどね 笑 」
金髪の少女は苦笑する 。
「 でもね … 絵名ちゃん 。 」
「 やっぱり 、 現実なんかよりコッチの方がいいよ 」
そして金髪の少女は茶髪の少女にリンゴを食べさせる 。
リンゴはバグまみれだった 。
「 これで …… ずっと 、 一緒だね♡ 」
コメント
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リン…?!?! え、なんかこの共依存みたいな感じ好き…