テラーノベル
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「だーっっ!!こいつら頑固すぎるだろ…!!」
まさかここまでとは。
__死への覚悟。 それの強さ順、らしい。
強ければ強いほど眠りは深くなる。勿論プログラム内で死んでしまった順、も関係するが。
クロなどの死ぬことが事前にわかっていたものは眠りが深くなる。
例えば_最初に起きたのは花村だ。その次が十神__詐欺師。
考えられるのは…詐欺師は暗視スコープで花村が見えていた。…覚悟はしていたのだろう。
花村も覚悟はあったが信じていなかった、それに死ぬ瞬間…現実味が無さすぎた。
そんなふうに起きやすさ、が大体予測できていた。
だが。 …ここまでとは思わなかったのだ。
そりゃあしっていた。こいつらは相当な覚悟を持っていたと。
「だけどよぉ…ここまで、…ここまで起きないのはおかしいだろ…?」
こつん、と棺桶にも見えるそれを叩く。
「起きろよ…ソニアさんをなかせんじゃねえっての、ハムスターちゃん?」
「本当にな…メンテナンス終わったか?」
「終わった。そっちはどうだ?日向。」
「もう終わってる」
狛枝の入っているカプセルから歩いてきたのは__日向創。
説明は省くが、簡単に言えばすべての才能を持っている。
メカニックの才能も持っているのだろう。前からこっちの仕事は半分くらいしてくれている。
「少し危険かもしれないけど、…新世界プログラムでやるはずだったことをやろうと思う。」
「つまり…江ノ島がいない状態でまた新世界プログラムを再起動するってことか?」
「ああ。それであってる」
「こえーけど…やるしかねーんだよな?」
こうして、新世界プログラムは再起動される。
全員のAIを作る時間はない。…今起きている全員__田中と狛枝以外の全員で。
「んん? んんんんん? あれあれあれ??」
「なんで生きてんの、私」
「まあ大体わかってるけどね!ってことで追いついてない画面の前のお前に向けて説明してやんよ!!」
「…モノクマ、もとい《超高校級の絶望》江ノ島盾子は敗北した。未来機関が作った新世界プログラム。そこに絶望に堕ちた希望ヶ峰学園77期生と《超高校級の希望》カムクライズルを学園生活の記憶を失わせて参加させ、希望へと更生させるという計画を前にして、江ノ島盾子は見過ごすはずもなかったのだ。」
「だってぇ、77期生とカムクライズルはぁ、《絶望の残党》っていうわたしの大切な仲間…じゃなかった!駒なんだもん!あっ、訂正しなくてよかったや、てへっ!」
「そして私はその計画を阻止しようとプログラムにバグを入れてコロシアイを起こそうとしました。そうすれば希望は負け、絶望だけの世界が続いていくからですね。」
「それで…モノクマとして生徒の前に現れました…そしてコロシアイをさせました。…順調、でした。飽き飽きするほど。」
「だけど~、最後の最後に負けちゃったんだよね!カムクライズルに。それでボクはアルターエゴも壊されて完全に死んだ…」
「筈だったのだ。しかし私様は生きている。アルターエゴとして。」
「あ、これってさあ…。マジモンのバグ、ってこと!?」
「でも、でも、それって…」
「あっは!最っ高に絶望的だわ!」
「…コロシアイ修学旅行を脱出した5名はきっと他の10名を起こそうと本来やるはずだったプログラムをもう一度やり直そうとした。新世界プログラムを再起動。そして七海さんとモノ…ウサミさんを復活させる。」
「ですが”不運なことに”私様も復活しちゃったってわけね!…まあ力は失われてるわけだけど。」
「せっかくだし…この絶望的にツマラナイ修学旅行を盛り上げてやるわよ!大規模なバグは起こせないけどちょっとならできるみたいだし。 …うぷぷ」
「うぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷ…!!!」
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