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海…?あおい世界。
綺麗とも恐怖とも言える、深いあお
気づいたら沈んでいた
いや………
…………ら…………ら
青き硝子と眺めていた視線の先に
小さく、儚い星が煌めいた
暗く、悲しくにじんだ俺の足跡をまるでかき消すように
波打った海底
どこまでも青い
心まで染められそうな
宇宙を見ているようだ…
……………ら…
……………ら
この青に飲み込まれて溶けてしまいそうだ…
なにもかも、、
……………たら
……が……たら
溶けるというよりまるで消えてゆく…
俺も、記憶も、愛さえも……
穿った風の音が響く廃城に
忘れないように拙い字で記憶というパレットに愛の唄を書く
忘れないように
遠く霞んだ霧の中を記憶の走る列車は
まるで沈んだ空とも、希望とも言える何かを裂いたようだった
青い硝子と眺めていた廊下の先で
時計が静かに音を立てた
時間だけはゆっくりと、確実にすぎてゆく
暗く滲んだ足跡をかき消すように
波打った記憶の海底
……が…たら
お前がいたら……
まだ俺は沈み切ってない
また掬い(救い)あげて
沈んで消えてしまいそうな俺を…