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6件

共通テスト終わって久しぶりにテラー見に来ました!相変わらず最高の物語をありがとうございます!勉強の息抜きにもなりますこんな癒されるてぇてぇ最高!
最高👍👍
自分で「待て、できます!」って言っちゃうのホントに犬みたいで可愛い😍 ていうかtgくんホントにしてそう(?) 続き待ってる〜!
『待てが出来ません』
Pr視点
放課後まで、あと少し。
ぷりっつ先輩はプリントをまとめながら、
ちぐさの方をちらりと見た。
「ちぐ、放課後ちょっと言いたいことあるねん。
職員室寄るから……そこで待っとけよ」
「……はいっ!待て、できます!!」
「……自分で言うあたりが犬すぎるんよお前は」
そう言いながら、先輩は耳まで赤かった。
職員室の用事は想像以上に長引いた。
先輩は廊下に出るなり、早足で中庭へ向かう。
(きっちり待てとるんか……)
胸の奥が、安心と不安でざわざわする。
合流地点のベンチに着くと——
誰もいなかった。
「……あれ、どこ行ったんやアイツ」
喉の奥がきゅっと締まるその瞬間。
「せんぱい!!」
後ろから勢いよく抱きつかれた。
「ちぐ!?待っとれ言うたやろ!」
「できませんでした……」
悔しそうで、でも嬉しそうで。
「先輩の足音も気配もないから……
ちょっとでも会いたくて、無理でした……」
ぎゅっと抱きしめてくる腕が少し震えてる。
怒るつもりだった先輩は、その震えで全部忘れた。
「……しゃあないなぁ、お前は」
先輩はそっと頭をくしゃっと撫でた。
その瞬間、
ちぐの体がびくっと跳ねて——
先輩の胸に顔をうずめる。
「……その撫で方、ずるいんですよ。
もっと欲しくなりますもん……」
先輩の心臓がドクンと強く鳴った。
「な、なんやそれ……」
ちぐさは答えず、ただぎゅっとしがみつく。
しばらくして、
先輩はそっと息を吸った。
「……ちぐ。
言いたかったんはな……」
ちぐさの腕がさらに強くなる。
「ちょ、ちぐ?」
「無理ですっ……今、言われたら……
俺……泣いちゃいます……」
「な、なんも怖がらすような話ちゃう!」
「え、じゃあ何……?」
ちぐさが顔を上げた瞬間——
先輩が、ほんの少し照れながら言った。
「…今度の休み、…その…一緒に出かけへん?」
一瞬、風が止まったみたいだった。
ちぐさの耳(イメージ)が勢いよくぴんっと立つ。
「…デート…ですか…?」
「だ、だから…まあ…その…」
ちぐさは口を開きかけて、
でも何も言えなくなって、
ただ真っ赤になって固まって。
「……先輩」
小さく震える声で呼んで、
そのまま——
走って逃げた。
先輩は数秒固まったまま、呆然とつぶやく。
「……なんやねん、あいつ……可愛すぎるやろ……」
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