______ラジオが始まり2時間ほど経ち 、やっと終わった 。
藤澤「 若井 、元貴 、ちょっと話があるんだけど 、」
僕がそう声をかければ 、2人ともこっちへと視線を移した 。
大森「 どうしたの涼ちゃん ??」
元貴が先に聞いてきて 、
藤澤「 僕 、ミセスをやめようと思う 。」
俯いて 、上記を述べる 。本人たちの目を見て辞めるなんて 、僕には言えないから 、逃げた 。
若井「 … 。」
大森「 若井 !!」
藤澤「 ?! 」
視界の端から 、誰かの手が来るのが見えて 、前を見たら僕の胸ぐらを掴んだ若井が居た 。表情は 、それはもう 、悲しい 、苦しい 、泣きそうな顔で 。
若井「 …正気かよ 。」
藤澤 「 …うん 。真面目だよ 。」
若井 「 ならなんで目も合わせられない ??」
藤澤 「 … 。」
大森 「 涼ちゃんは 、どうしてミセスを辞めたいと思ったの ?」
元貴が 、まぁまぁ 、と若井を落ち着かせるように手を離させ 、僕に問いかけてきた 。
藤澤「 なんで頑張ってるのか 、なんでミセスにいるのか 、分からなくなった 。」
大森 「 考え直してみない ??涼ちゃんは 、Mrs. GREEN APPLEにとっても 、僕や若井にとっても 、大切な存在 。」
いつもならふざけてる元貴が 、すごい真剣な声で 、顔で 、その圧に押されてしまいそう 。
藤澤「 なんで居るかも分からない状態で居られても 、元貴たちが困るだけ 。」
若井 「 探そうとはしなかったの 。」
藤澤「 え ? 」
若井「 なんでそう思うんだろうとか 、きっかけはあるはずだろ 。そこを辿って 、何かわからなかったのって聞いてる 。」
クール担当の若井の声が 、今回ばかりは怖く思ってしまう 。冷たくて 、僕を見る目も少し睨みつけている 、気がする 。
藤澤 「 …ありすぎて 、分からない 。」
大森 「 ありすぎて 、、、?」
藤澤 「 …僕は 、ミセスを辞める 。もう決めたこと 。」
大森 「 … 。」
藤澤 「 それじゃあ 、元気でね 笑 」
固まる2人の事を待たず 、荷物を持って現場を後にした 。
______家に帰ってきた 。
普段と変わらないはずなのに 、なんだか寂しい 。
_____これであってるんだよね ?間違ってる ??今更になって罪悪感が出てくる 。
藤澤「 …もう 、2人に会えない 、のかぁ 、」
約10年 、一緒にバンドをやって来た仲 。楽しかった 。もっと居たいと思った 。でも 、もう無理だから 。中途半端だと 、迷惑がかかるから 。
考えるのも無駄だな 、と思ってお風呂に入り 、ご飯を済ませ 、夜の世界に 、溶け込んだ 。
______朝が来てしまった 。
朝の六時半 。家のチャイムが鳴り 、寝起きのまま外に出た 。
藤澤「 は〜い 、、」
ガチャ 、と外出ると 、ドアを閉めたくなる人がいた 。
大森 「 涼ちゃん 。」
若井 「 … 藤澤 。」
藤澤「 なんで … 」
大森 「 涼ちゃんがやめたとは記事に出してないよ 。 」
藤澤 「 なんで ??僕はもう辞めたよ 〜 、?」
今彼らと楽しく話したいのにそれも出来ない 。空気が重すぎる 。
何より 、若井からの藤澤呼びは 、久しぶりすぎて 、逆に少しショックだった 。
大森 「 涼ちゃんは 、ミセスをやめて 、ありのままの自分でいれる場所がある ??」
藤澤 「 なに 、急に 、 」
大森 「 髪を染めて 、伸ばして 、スカートを履けて 、メイクできたりする場所 、ミセス以外にある ??」
藤澤 「 ないけど…」
大森 「 Mrs. GREEN APPLEは 、皆がしたいことをできるようにするグループ 。だから 、涼ちゃんにも戻ってきて欲しい 。若井から 、涼ちゃんに謝りたいこともあるみたいだし 。」
藤澤 「 謝りたいこと ?」
若井 「 胸ぐら掴んでごめん 。」
藤澤 「 …気にしてないよ 。確かにあの時は怖かったけど 、今の若井は大丈夫 。」
若井の頭を撫でて 、微笑んでは 、元貴が声を上げた 。
大森 「 なら決まり !涼ちゃん戻ってくるよね ?」
藤澤 「 えっ 。」
大森 「 ん ??いいでしょ ?」
藤澤 「 僕でいいならいいよ ?笑」
大森 「 ならこれからも宜しくね !!涼ちゃん !!!」
若井 「 頼んだぞ 。女神 。」
藤澤 「 女神じゃないよ〜 、でも 、頑張る !!」
この2人となら 、どこまでも行けそうな気がする 。
きのせいだろうけど 、どんな困難な壁に当たっても 、きっと 、
僕らなら大丈夫 、素敵なチームを築き上げようと 、
思っていたのに ______
コメント
6件
りょうちゃんが学生時代にいじめにあっていてそのいじめっ子とあってしまった...!?みたいなお話が見たいです 大森君と若様がりょうちゃんを守ってハッピーエンド的な!! ご縁がありましたらお願いします!!
重い話はここまででおしまいです‼️リクエストがあればバッドエンドもお作り致します‼️ 次の話からは涼ちゃん受けの3Pとなる為プレイなどリクエストがあればコメントにジャンジャンしてください‼️お待ちしておりまーす‼️