テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
zm×em 現パロ
メイン2人以外にもメンバー数人登場します。
書き方を模索中ですので、読みづらい箇所もあるかと思います。ご了承ください。
次からR-18になります。
-——————————————–
チャイムの音が鳴り、ドアを開けるとエーミールの顔がパッと明るくなった。
「皆さんいらっしゃい!散らかってますけどどうぞ〜」
「邪魔するで〜」
「邪魔するなら帰って〜」
「はいよ〜」
「ってなんでやねん!」
真っ先に靴を脱ぎ始めたゾムに続き、コネシマがニヤリと笑って続いた。エーミールが照れくさそうに返すと、ゾムが真顔で踵を返す。それにエーミールが慌ててゾムの袖を引っ張る光景に全員が吹き出した。これがいつものノリだった。
リビングに置かれた炬燵は既に熱気で満ちており、中央ではすき焼き鍋がグツグツと灰汁を噴き上げている。ローテーブルには所狭しと食材や酒瓶が並び、テレビからは賑やかなサッカー中継が流れていた。
先に入った2人に続くようにしてどんどん中に入っていく。最初に腰を下ろしたのはシャオロンだった。彼は靴を脱ぎ捨てると胡坐を組み、嬉しそうに炬燵へ足を突っ込む。
「ええ場所確保!」
「シャオロンお前!1番ええ場所やないか!」
「シャオちゃん外クソ寒い言うとったもんな」
シャオロンに続くようにロボロ、コネシマ、鬱も炬燵に入っていく。それを微笑ましそうに見るエーミールの手には、追加の食材やお酒が握られている。どこに座ろうかと辺りを見渡していると
「エミさん~こっち空いてるで~」
声の主は既に炬燵に潜り込んでいたゾム。彼は自分の横を指差しながら手招きしている。
「お隣、失礼しますね。」
やがて彼が指定された位置に足を入れると、すぐにゾムの足が絡みついてきた。
「ひゃっ!?ちょ、ゾムさん!?」
「なんやエミさん冷たいなぁー温めてやらんとなー」
ゾムが呑気に言いながらさらに足を絡ませてくる。
「おお?」
「ゾムお前何してんねん」
「なんやなんや」
「いちゃいちゃすんの早いて〜!」
他メンバーは冷やかしつつも鍋の準備や試合観戦で忙しい様子だった。エーミールは頬を引きつらせつつも日本酒の栓を開けた。
そして準備が終わったのか、鬱先生がグラスを掲げる。
「全員グラス持ったな?」
「ほな乾杯しよか!」
「せーの、」
「「「「「「曼荼羅ー!」」」」」」
いつもの音頭と共に、一同のグラスがガチンと音を立てた。すき焼きの甘辛い香りとお酒の匂いが部屋に充満する。
「うわこれうまい!」
「肉やべえ!」
「ゾムお前食害すんな!」
賑やかな声が飛び交う中、エーミールだけは妙に落ち着かない様子で取り皿を弄んでいた。炬燵布団の内部ではゾムのいたずらが継続中なのだ。絡み合う足の指先の感触が否応なしに意識を掻き立ててくる。
・・・
「ほらエミさんもっと飲め飲め!」
「ゾムさん、ちょっ、そんなには…!」
「おっ、エミさん顔赤くなってきたで?」
これまたアルコールが回っているコネシマが心配そうに覗き込む。実際エーミールは食べ過ぎとアルコールでぐったりとしていた。
「ええねんええねん!俺が回復させるわ!」
「ほいエミさん!水飲む?」
ゾムが得意げにそう言うとエーミールの隣にぴったりと寄り添いペットボトルを差し出す。しかしその手は完全にエーミールの肩を抱いている。
「あ……ありがとうございます……」
受け取ろうとしたエーミールの手をゾムが掴んだ。
「しっかり持っとき?こぼしたら危ないし」
ぎゅっと指を絡めるように握り込まれる。酒のせいか妙に熱い。心臓が変な鼓動を打つ。
「な、なぁゾムさん……近い……」
言葉と同時にゾムの親指がエーミールの手の甲を優しく撫でた。さっきまでの騒がしさが嘘のように静寂が訪れる。周りのメンバーは気づいていないふりをしてなのか無言で酒を飲んでいた。
エーミールの頭の中で警鐘が鳴る。このままではまずい……だけどアルコールで鈍った思考では抗えない。ゾムの体温と優しい手つきが麻薬のように全身を巡る。
「ゾム……さん……」
かすれた声で呼ぶとゾムの唇が弧を描いた。
「なんや?もっと水欲しいんか?」
そう言いながらゾムはペットボトルを遠ざけた。代わりに自分のグラスをエーミールの唇に押し当てる。
「ほなまずは一杯飲もか?」
抵抗できないまま口の中に入ってくる苦い液体。喉を伝う熱に背筋が震える。ゾムの手は相変わらずエーミールの肩を抱いている。逃げられない。
「んんっ……!」
強引に注ぎ込まれるアルコールが胃に落ちる。酔いが回ってくるもゾムの手がしっかり肩を押さえつけているので逃げられない。
「はぁ……はぁ……もう……ほんとに無理です……」
エーミールの頬はリンゴのように赤く染まり、目尻には涙が浮かんでいる。ゾムはその姿を見て満足げに笑った。
「エミさん本当弱いなぁ〜でもまだ飲めるよな?」
そう言うとゾムは自分のグラスに口をつけた。そして、
「ほら、あーんして」
そのままエーミールの唇に重ねた。驚きで目を見開くエーミールの口腔内へ温いビールとゾムの舌が侵入してくる。
「んっ!?んぅ……!」
吐き気と混乱で暴れるエーミールだがゾムはしっかりと抱き締め離さない。周りでは「おーっとこれは!」「ついにきたか!」といった囁き声が聞こえるが止めようとする者はいない。
数秒後ようやく解放されたエーミールは激しく咳き込んだ。
「はぁっ……はぁっ……ゾム……さん……?何してるんですか……?」
涙目で見上げるとゾムはニヤリと笑った。
「なんや?もっかい欲しかったんか?」
ゾムが満足げにグラスを置く。一方のエーミールはすでに限界を迎えていた。赤い顔でぐったりとうな垂れている。エーミールで一通り遊んで楽しんだ後、次の標的はお前だと言わんばかりの勢いで他のメンバーへの食害を再開した。
つづく
M.S🦊🎧
440
コメント
2件
こういう尊い奴大好きなんですけど??尊いんですけど神ですね😇😇🫠🫠次回も楽しみにしてます💓💓
読了しました。第5話、一気に距離が縮まる展開にドキドキしましたね。ゾムさんの強引さと、それに抗えないエーミールさんの戸惑いが表裏一体で、酔いと熱に浮かされたような空気感が伝わってきました。周りのメンバーが「気づかないふり」で見守っているのも、大人の関係性を感じさせて絶妙です。次からR-18とのこと、この流れなら納得の展開。続きが気になります!