昔から、、僕は笑顔を知らなかった。
「笑う」という行為もやったことがなかった。
別に、病んでるわけじゃない。
ただ、生まれたときから僕の家族は、みんな笑わなかったんだ。
少し、話しかけただけで殴ってくるし、
ご飯は食べさせてくれないし、、、
自分の部屋は、暗くて、狭い所だし。
、、、こんな生活を送ってきたからなのか。
だから、どういう時に笑って、、泣いたりしたらいいのか分からなかった。
学校のみんなは幸せな時に笑えばいいって言うけど、
幸せが何か分からなかった。
不幸が、、何かも分からなかった。
6歳の頃、僕は家を飛び出した。
なぜかは分からないけど。
家族に「もう要らない、、、出ていけ」って言われたんだ。
外は、、どしゃ降りの雨だと言うのに。
でも、、、口答えしたら殴られるから、
殴られたくないし、、、分かりましたって言って出ていったんだ。
走る。雨は嵐のように降っていて、少し霧もがかかった暗い道を。
ただ、ひたすら走った。
どうしよう、、、もう、、住む家もない、、、
手ぶらで出てきちゃったし、、、どうしよう、
僕は、だんだんとスピードを遅くして、立ち止まる。
立ち止まった場所は雨で怒り狂った波のそば(海辺)だった。
僕はその場でしゃがみこんで考えた。
もう、、明日から、、、学校行けないな、、
僕にとって、、、学校は、、、なんだろう。
ただ、、、、、、あそこは居心地が良かったんだ。
家と違って。
僕なんかもったいないくらいに学校のみんなは笑顔が輝いていて、幸せそうだった。
ああ、、、、あれがきっと、、幸せなんだろうなぁ、、、
っていつも羨ましがってた。
あの、、笑顔の場所に、、、まぎれているだけでも良かったのに、、、
自分も幸せになれた気がして、、、、嬉しかったのに、、、
もう、、、それも叶わないのか、、、
僕は、、、そのまま眠りについた。
コメント
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物語?みたいなの作るのうまくね,?実話じゃないって見えてよかった