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松花も仲良しだなぁ、、 本当にタイムリミットって題名があっててまじで神……、、 続き気になるぅ…笑
もうすこしだけがんばる
その言葉に安堵した
呼吸がはやく生理的なものか
精神的なものか及川の目に涙がたまる
ありがとう
今この状況だけ見たら
俺はおかしなやつだろう
なんせ苦しそうな相手に向かって
感謝の言葉を述べている
一般的なあたおかの域をも越えるだろう
んな事どうでもいいと思えるほど
もう少しの間頑張ると言ってくれた
こいつに感謝する他なかった
「でも、ごめん…しにたいと、か
いっちゃうとおもうし、
やろうとするとおも、う」
分かってる。大丈夫。
俺がその少しの間護るから
護らせてほしい
そう言うと及川はいつもよりずっと
崩れた顔で口角をあげた
護るというのは違うのではないか
頭では分かっている
世間的に見るとこれは及川の問題で
俺がどうこうできる問題じゃないと。
だがそんな考え方俺が許さない
阿吽の呼吸とまで言われたのだ
お互いの事はお互いの方が
よく知っていたりする
だからこそ気付けなかったのが
許せなかった
コイツが生きていてくれている限り
俺は周りになんと言われようと
無駄だろうと、足掻くのだろう
小さくなった幼なじみに布団をかけて
幼少期を思い出した
見惚れてしまう程の明るい瞳は
どうしてか簡単に姿を消してしまった
底まで続く暗い泥沼世界
及川はそこにいると言えば
俺も躊躇なく飛び込むのだろう
及川がいない明るい世界なんかクソ喰らえ
そんなもん俺には無価値だと言って
呼吸が早くなれば声をかけ
落ち着けば昔の話をした
周りはまだ薄暗いがインターホンがなった
時計はうごかず時刻は分からない
及川が寝ている事を確認すると小さく
声をかけて玄関へ向かった
扉を開けると眩しくて思わず
うめき声をあげた
ようやく目を開くて息を切らした巨体が
ふたつ揃ってたっていた
「松川?花巻…?」
及川!!大丈夫か?
こいつら仲がいいとは思ってたが
こんなとこまで息ピッタリとは
こちらがビビる
「今は落ち着いて寝てる
声のボリューム落とせ」と告げると
悪ぃと言って静かに中へ入ってきた
寝てる及川の口前に手を当て呼吸を
確認してやっと顔に安心の色が浮かんだ
2人曰く家へ帰ったものの及川の事が
気になってどうしようもなく
早起きしてここへ向かったのだと言う
せがまれて昨日から今日にかけての
できごとを話すと2人の
表情はまた固くなっていった
岩泉から話を聞くと
2度目の自殺未遂
パニック
及川の現状
少しの間がんばる宣言
たった十時間ほどの間に起きた事。
それはどれもとても重くて心配と
同時に恐怖を感じた
及川がいつ消えてもおかしくないという事
死にたいと言いながら
岩泉の言葉を聞き入れ頑張るといった及川
及川の見えないタイムリミットに抗い
護りたいと言う岩泉
そしてその2人を少しでも
一緒に居させられるよう考える花巻と俺
いつまでこの4人が一緒にいられるか
頭で計算し、少し経って放棄した。