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テラーノベルの小説コンテスト 第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで
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沈黙がもう随分と続いていたのを切って

小さく俺の名前を呼ぶ声がした。

はじめちゃん、


何度も小さい頃の話をしたからだろうか

でもこいつが辛い原因が分かんねぇのに

話す内容は大分限られて

1番何も考えず笑ってたのは幼少期しか

思いつかなかった。

それとも記憶が混濁しているのだろうか

アイツは昔の呼び方で呼んだ

変わらない呼び方なのに俺を呼ぶ表情は

随分と変わった。


繰り返して名前を呼ぶ及川

その瞳は暗くて

俺が写ってんのかすら分かんねぇ

昨日していたように手を握って

ゆっくりと背中を摩る


落ち着いてきてやっと2人の存在に

気づいたらしい及川がえ、あ?とか

言いながら珍しくどもっている

苦笑しつつ大丈夫かー?

と声をかける花巻は強いと思う

さっきまでの表情を完璧に消して

微笑む松川はすげぇと思う

及川は少し目を泳がせてから頷いた




そんな事、朝からしてたから

頭から飛んでたが今日は平日だ

平日で学生つったらまぁ普通に学校はある

及川が通学鞄を引っ張ってきて

制服に手をかける


そこまで見てから俺はおい!?と声が出た

今の状態で学校に行かせるのは

危険だと思った

あ”ーでも家に1人にすんのもダメだな

当の本人はポカンとして

動きが止まっている


とりあえず

「お前今日学校行くのかよ?」

考えても意味ねぇから聞いてみた

「え?今日平日でしょ?学校あるよね?」

あ、ダメだこいつ

俺が何心配してっか全く分かってねぇわ




結局及川は学校に来ている

首の跡はおばさんの化粧品を使って

上手く隠していた

別れる時はいつも通りの笑顔で

手ぇ振って走ってったが大丈夫だろうか


久しぶりにそれには少しの光が指していた




及川とはクラス違ぇけど

休み時間はたまに俺のクラスに

4人で集まる事もあったななんて

思い出してたが今日は

何故か及川は来なかった


放課後になっても及川は姿を表さない


部活になったら出てくるか

なんて思考を巡らせながら便所に向かった 


                   ガタンッ  ガチャ


……!?

なッ!?入った途端個室から

腕が伸びて引き込まれた?

挙句の果て鍵まで閉めやがった

誰だァァァぁ……?


及川?

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