02:天国
「ヒーローデク!応答願う、3番地2時の方向に犯人逃走___」
なんて
夢のまた夢。
痛い頭を撫でて体にムチを打って体を起こした。 素敵な夢を見たなと眉を顰めると改めて周りを見渡す。
廃墟…否、BARである。
洒落たセットだがそれに合わない血生臭く、香水臭く、タバコ臭い。
「ひどいなぁ」
へらりと笑えば目の前にいる怪物は眉を顰めていかにも”クソガキ”という印象が着いたという顔だ。
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手足には安そうなほっそい縄で下手くそな拘束。どんな個性を所持してるのか分かっている余裕そうな顔。僕に対するあからさまな弱いという偏見が分かる。いやまぁ事実なんだけど。
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「オニーサン達、なんの用かな?」
分かってるくせにと不機嫌そうな、不健康そうな怪物の隣には煙草を燻らせる火傷でツギハギな怪物が皮肉そうに目を細めてくる。
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…苦手だなぁ。
既視感のある姿に僕はわざと目を伏せた。
ガチャガチャと音がする。
古い扉は情けなくキィキィと頭が痛くなるような音が鳴った。目の前にいる怪物2体は鍵という存在を知らないドアを鳴かせる怪物(であろう人)の正体を知っているかのように不機嫌そうにドアを睨んだり、愉悦に笑ったりとするが開けたりはしなかった。
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ついに開かない、または開けてくれないだろうということが分かると音が止んだ___
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バァンッッッッ!!!
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「お前ホントそろそろブチ殺すぞ」
不健康そうな男が眉を顰めてドアが厚底の重いブーツで蹴り破られる音と間髪を入れずに言う。
「弔くん怖いです!…って、あれ?誰ですかこの子!とってもカァイイです!」
可愛らしい顔立ちの少女、不釣り合いで物騒な程返り血を浴びている。そんな少女に トムラと呼ばれた男、不健康な男は不機嫌そうな顔を隠さなかった。
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《作者より》
切り方が難しいですね…。
閲覧ありがとうございました。






