⚠注意⚠
注意書きは一話にあります。
ロボロ:……不便やな
そうポツリとつぶやいた。
あれから数日。ロボロは目を覚ました。仕事をするまで復活した。俺とショッピも回復したが、トントンの命により俺は研究室立ち入り禁止、ショッピは訓練場立ち入り禁止となった。
ポーション作りができず嘆いていると、ロボロに手伝うよう頼まれた。どうやらあの一件で面布が破れたそう。あの面布は能力を抑えるものらしい。それが破れたということは本来の能力が常に出ている状態らしい。
「そんなの嘘だ」と茶化したら、目の前で岩を軽く殴って見せた。その岩は表面に割れ目が入ったと思ったら半分に割れた。能力って恐ろしいんやな。
ロボロ:能力を制御するもの大事やけど楽を覚えたらあかんな
チーノ:あの面布はもうないん?
ロボロ:作ってもらうしか方法はないな。
チーノ:作ってもらう?
ロボロ:姐さんに。
チーノ:ねえさん?
ロボロ:まあええわ。後でトントンに外出届け出すから一緒に行こか。
チーノ:おう……?
ショッピ:暇だからって足に使わないでください
ロボロ:俺が運転したらハンドルが取れるで済んだらええな。
ショッピ:怪力じゃないっすか
ロボロ:抑えるためにいろいろやっては見たものの無理やってん。今も何もしないようにしとるんやから。
チーノ:ロボロの力は異常やで。
ショッピ:マジか……
トントンに外出許可を貰い、暇であろうショッピも連れてとある国に向かう。何でもロボロの故郷らしい。
四人組で国を作り、主なものとしては能力者差別のない国作りを目指しているそうだ。国が見えてきた。
【ようこそ、俺達の世界へ】
そう書かれた横断幕と四色で描かれた円の中には[日常]と書かれている。
そう、ロボロの故郷は日常国である。
国にはすんなりと入れた。個性豊かな家や店、見世物も出ていた。国の中央には城が一つ建っていた。
流石に中には入れないだろうと思っていたが、ロボロは顔パスのように入っていく。
俺らは流石に止められたが、ロボロの「俺の仲間や」の一言で中に入ることを許される。一体何もんなんや。
ロボロ:とっとと、もらって帰るからな?
ショッピ:はーい
チーノ:はーい
???:ロボロ〜〜〜!!!
ロボロ:……っ!!兄さん……
???:帰ってくるなら連絡してよ〜寂しかった〜
ロボロ:俺は兄さんやなくて姐さんに用があってん
???:え!?!しにがみそんなこと言ってなかった……
ロボロ:あっ、兄さん泣かんで?さ、サプライズしようとしててん。友達も連れてきてん。紹介させてくれへん?
???:……いいよ。
チーノ:えっと……チーノと申します
ショッピ:ショッピっす………
ぺいんと:あ、ぺいんとです………
・・・・
ロボロ:コミュ症か!!
ショッピ:え、いや。こんなにあっさりと大物に会えるとは思っても見なかったので。
チーノ:てか、ほんまもんの兄さん?
ロボロ:いや、ちゃうで。
ぺいんと:可愛いから俺の弟にした
ロボロ:そういうことや。
チーノ:ねえさんってのは?
???:おーいたいた!!
ぺいんと:しにがみくん
しにがみ:あら、お揃いで。あっ、はじめまして、しにがみです。よろしくね。
ロボロ:姐さ〜ん
しにがみ:うわっ!!
ぺいんと:ロボロ!しにがみにだけそんなことして!!俺にも構え!!
チーノ:………
ショッピ:………
???:もーお客さんを置いていかないであげて?
しにがみ:トラゾーさ〜ん助けて……
トラゾー:クロノアさんがご飯作って待ってるから、行くよ?
ぺいんと:ご飯!!
ロボロ:ご飯!!
しにがみ:………先に行っちゃいましたね
トラゾー:ね。
ショッピ:血の繋がってない兄弟って本当ですか?
トラゾー:あれを見たらそう思うよね〜
しにがみ:それよりも二人を追いかけませんか?僕たちの分まで食べられそうな勢いだったんですけど……
トラゾー:案内しますね。
クロノア:おまたせしました、本日のお昼は カルボナーラです
「「「「いただきまーす!!」」」」
トラゾー:クロノアさんが作るカルボナーラは美味しいんだよね〜
ぺいんと:俺が作ったら炭が出来るからな…
クロノア:後で作り方教えるから
ロボロ:久々やけど美味いな
ショッピ:クリームが濃厚っすね
チーノ:麺がもちもち……美味ぁ