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本作品はsxxn様の二次創作になりますご本人様とは一切関係ありません血流表現・病み・鬱・精神病要素を含みます
苦手な方、地雷の方はお控えください
本作品は兄弟パロ・学生パロです
緑
黄の1歳下の弟
黄
緑の1歳上の兄
精神病持ち
side:黄
ぱりん
黄「ぅあ…花瓶割っちゃった、」
母さんの遺影の傍に置こうとした花瓶を床に落として割ってしまった
これで12回目だ
黄「片付けへんと…」
素手で割れたガラスを拾う
その度に手のひらが切れて水と血が混ざり合う
俺の膝まで広がってズボンが真っ赤に染まる
黄「汚れちゃった、っ」
雑巾を持ってこようと洗面所に向かう、すると廊下の上に血の赤が、点々と落ちた
どうしようかと考えていると白い靴下にまで血が染みた
また歩き出すと靴下が赤い跡を作った
黄「どう…しよっ、」
泣きそうになって目元を押さえると頬に血が伝う
花瓶が割れたこと、ガラスの破片に触ると手が切れること、手から血が出ていること、血は布に染みること、歩くと血が落ちること
全部分かっているのに点と点が結びつかない
黄「もぅ、やだ…」
血が固まるのを待とうとしたらそのまま泣きながら眠ってしまっていた
髪が濡れた
side:緑
緑「黄ちゃん?、ただいま…」
一緒に住んでいる兄からの返事がなく冷たい空気と嫌な雰囲気が廊下に混じりあっていた
廊下の電気を付ける
緑「…ぇ、?」
黄ちゃんが真っ赤で廊下に倒れていた
倒れていた、というより蹲って気絶しているという方が正しい
乾いた血が黄ちゃんの肌や床にぱりぱりと張り付いていた
緑「黄ちゃん!起きて…ねぇ…!」
普段から黄ちゃんはあまり寝息を立てない。
だから死んでしまったのではないかと焦って駆け寄る
口元に手をかざすと微かながらに呼吸をしている事が分かった
緑「っ、よかった…」
風呂場に運ぼうと黄ちゃんを抱き上げる
意識のない人間の体はただの肉塊
いくら小柄な黄ちゃんでも重い
俺は黄ちゃんを落とさないように、壊さないように慎重に背負って運んだ