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『一章 希望の学級裁判』
【次の日 食堂】
俺は昨日部屋に帰ったらすぐ寝てしまい、気づいたら朝になっていた
暇だから食堂へ向かうと…
猪「おいおい…まじかよ…」
薬「よくそんなこと考えなかったね。脳みそ沸いてんじゃないの?」
羽「もしそうだったらどうするの!?」
秘「…何話し合ってるんだ?」
猪「秘田…薬師寺が変なこと言ってんだよ!」
薬「変じゃないって」
秘「何言ったんだ?」
薬「このコロシアムには首謀者がいるってこと」
首謀者?
羽「な、なんでそう思うの?」
薬「だっておかしいじゃん、あんなヌイグルミが一人でコロシアイを開催するわけなだろ?」
薬「だからコロシアイを開催した首謀者がいるかもしれないよ?それも俺たちの中に…」
秘「俺たちの中に…?」
薬「ゲームを見るには最適な場所だよね」
猪「殺されるかもしれないんだぞ!」
薬「こんなイかれたコロシアイを開催する奴がまともなわけねぇじゃん」
秘「…」
薬「どちらかというと殺して盛り上げようとするんじゃない?」
羽「…と、取り敢えずみんなに伝えない!?このこと!」
薬「やめた方がいい。パニックになって殺そうとする人が現れるよ」
猪「じゃあ俺たちで首謀者を探そう!」
秘「俺たちで?」
猪「そうだ!秘田、羽衣、薬師寺、俺!四人で首謀者を探すんだ!」
羽「それいいね!そうしよっか!」
薬「…四人じゃないよ、おい!そこにいるんだろ!出てこいよ!」
東「…バレてたんですね」
秘「東雲!?」
ドアからそろっと東雲が出てきた
東「盗み聞きしてすいませんでした…入るタイミングがわからないもので」
羽「なんだぁそう言うことだったんだ!」
東「はい、…私も首謀者を探すのをお手伝いしてもいいですか?」
猪「あぁ、勿論だ」
東「ありがとうございます」
猪「じゃあ絶対誰にも言うなよ!俺たちだけで見つけ出そう!」
そうして、俺たちは一緒にいたことがバレないようにそれぞれ解散していった
【噴水前 ベンチ】
秘「ふぅ…」
首謀者を見つけると言っても…何一つ手がかりがない
俺はベンチに腰掛け、空を見上げた
秘「ん?」
飯「あっ…」
秘「…何してるんだ?」
飯田橋がベンチの横でかがみ込んでいた
飯「えっと…えっとね…これ」
飯田橋が差し出してきたのは土まみれのブローチだった
秘「ブローチ?」
飯「ここに落ちてたんだ、落とし物かな?」
秘「だな、…あとで全員に聞きに行くか」
飯「…じゃあ…秘田さんが持っててよ…多分女の子のものだから」
秘「え?」
飯「その…僕が話しかけるのもアレだし…」
秘「…わかった、持っておく」
俺はブローチを飯田橋から受け取り、部屋へと帰った
【秘田ミライの部屋】
部屋に着くと、机の上に謎の封筒が置いてあった
秘「…手紙?」
俺は不思議に思いながら封を開けると、四葉のクローバー柄の便箋が入っていた
そこに書いてあったのは…
『蛇足吾郎は、親を見殺しにした』