『一章 希望の学級裁判』
【秘田ミライの部屋】
『蛇足吾郎は、親を見殺しにした。』
秘「…は?」
蛇足が?ていうかなんでこんな手紙が部屋に…
その時だった
モノクマ『おっ、手紙を見てくれたかな?』
秘「モノクマ!?」
モノクマ『ランダムで自分の秘密を配りました!これが第一の動機です!』
秘「動機?」
モノクマ『ぜひ頑張ってコロシアイしてください!』
秘「…」
モノクマの声は途切れ、部屋は静かになった
ランダムで秘密を配った?
じゃあ誰かに俺の秘密が…
?「あの…すいません」
秘「うわっ!」
ドアの外から声が聞こえた
東「私です、東雲光です」
秘「あ、東雲か…今開けるな」
俺はドアを開け、東雲を部屋の中に迎え入れた
東「手紙…ご覧になされましたか?」
秘「…!やっぱり東雲のところにも届いてたのか!」
東「はい、私のところには兎月さんのが…」
秘「俺のところは蛇足にが来た」
東「この手紙って…本人に返しにいった方がいいんですかね?」
秘「…あんまりやめた方がいいと思う。秘密を知られたことで…殺されるかもしれない」
蛇足や天谷がそんなことするとは思わないけど…
東「ですよね…」
東雲は不安そうな顔をしていた
秘「大丈夫か?」
東「…不安なんです。もしかしたら…殺されてしまうかもしれないと思うと」
涙を瞳に溜めながら
秘「…大丈夫だ。何かあったら俺が守るから」
自分でも言ってて恥ずかしいことを俺は東雲の目を見て言った。
東「…ありがとうございます、今日は帰らせてもらいます」
秘「わかった」
東雲は部屋から出て行き、俺も少し出かけることにした
【5階 展望プール】
もう夕方のようで、オレンジ色の光がプールに差し込んでいた
蛇「おや、秘田さんもここに来ていたんですね」
秘「蛇足…」
蛇足はペンと手帳を持ち、椅子に座っていた
秘「…隣に座っていいか?」
蛇「構いませんよ」
秘「…」
あの手紙の事…やっぱり言わない方がいいか…
蛇「そういえば、手紙が届いていたんですが…秘田さんも届いていましたか?」
秘「あぁ…モノクマからの動機だろ?」
蛇「動機を送りつけてくるなんて…モノクマは変ですね」
秘「ヌイグルミが喋ってる時点で変だけどな」
蛇「そうでしたね」
蛇足が少し微笑む
夕焼けに照らされた蛇足の横顔が妙に輝いているように見える
音「おっ!ミライも来てたのか!」
秘「瑞稀!?」
蛇「私より先に来て泳いでいたようですね」
音「ミライも泳がないか!?」
秘「俺?…俺も泳ごうかな」
音「おっ!じゃあ決定な!吾郎はどうする?」
蛇「私は遠慮しておきますね、誰かさんが見ている気がするので」
愛「…」
愛条のことだな
俺は瑞稀とプールで泳ぎ、筋肉痛でパンパンになった足で部屋に帰った
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