テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
うい、我です。
とーます×かえる 2話目
⚠BLです。
「」とーます
『』かえる
ーーとーます視点ーー
『…涙、おさまった…?』
「うん。かえる、ありがとう。」
かえるは俺が落ち着くまで背中をさすってくれていた。
『大丈夫、とーますの気持ちが落ち着いたならね。』
かえるの手は小さかった。
だけど、温もりを感じることができて、俺自身を包み込んでくれていたみたい。
今だったら相談できるかも。
「ねえ、俺の話…。」
「聞いてもらってもいいかな…。」
『当たり前でしょ。』
『とーますの悩み、ゆっくりでもいいから教えて。』
「あのさ、そこまで重い話でもないんだけど…」
少し不安になりかえるくんの方を向いても、かえるくんは顔を変えることもなく、
『それでもいいから話してみて』
と言うかのように頷いた。
「俺さ、ずっと前から好きな人が居るの。」
「何回も会ってるし、その度に可愛いねって伝えてるんだけど…。」
「アピールだってしてるのに。」
「その人ね、全然俺に気づいてくれないの。」
ねぇかえる。
これでも気づいてくれないの…?
『う~ん…。』
『僕恋愛経験ないからあんまり口は出せないけど…。』
『あ、アピールってのは、どんな感じでしてるの?』
「言葉で。遠回しに好きって伝えてる。」
ホントにかえるったら…。
鈍感だなぁ…。
『それなら、もっと積極的にボディタッチとか?』
『さすがに触れるところにもよると思うけどね…💦』
………。
『ありゃ…黙らせちゃったか…。』
『いや~、恋愛って難しいな……。』
『ごめんね…!とーm…』
俺に謝ってきたかえるの口を優しく手で塞ぐ。
「じゃあさ、かえるは俺がかえるに触れたら気づいてくれるの?」
ここまで言ったら分かるよね…。
俺がかえるのことが好きなんだって。
かえるの口元にあった俺の手をゆっくり元の位置に戻す。
『…え?』
ーーかえる視点ーー
『涙、おさまった…?』
「うん。かえる、ありがとう。」
『大丈夫、とーますの気持ちが落ち着いたならね。』
そう言ってから僕の手をとーますの背中から離す。
とーますの体は見た目はスラッとしてるけど、自分の手を置いてみて分かった。
僕の手が周りの人より小さいのもあるかもだけど、とーますの背中は大きかった。
「ねえ、俺の話…。」
「聞いてもらってもいいかな…。」
『当たり前でしょ。』
『とーますの悩み、ゆっくりでもいいから教えて。』
とーますから頼ってもらえてる事を再度認識する。
「あのさ、そこまで重い話でもないんだけど…。」
重い話、軽い話関係ないよ。
悩んでる事には変わりないんだしね。
馬鹿になんかしたりしない。
そんな気持ちを込めて彼に頷き返す。
「俺さ、ずっと前から好きな人が居るの。」
………。
とーますって好きな人居たんだ。
毎日のように通話だってしたりしてたのに僕には教えてくれてなかったってことかな…。
「何回も会ってるし、その度に可愛いねって伝えてるんだけど…。」
「アピールだってしてるのに。」
「その人ね、全然俺に気づいてくれないの。」
とーますにもそこまで夢中になれる人ができてたんだね…!
あぁ…。なんか悲しいな。
『う~ん…。』
『僕恋愛経験ないからあんまり口は出せないけど…。』
『あ、アピールってのは、どんな感じでしてるの?』
こんなこと自分から聞いても僕がさらに悲しくなるだけなのに。
「言葉で。遠回しに好きって伝えてる。」
でも、とーますがスッキリするならそれで良いんだ。
『それなら、もっと積極的にボディタッチとか?』
『さすがに触れるところにもよると思うけどね…💦』
アドバイスのつもりで言ってみたけど、違ったか…💦
『ありゃ…黙らせちゃったか…。』
『いや~、恋愛って難しいな……。』
『ごめんね…!とーm…』
ってええ…!?
とーますの手が僕の口を塞いでいた。
「じゃあさ、かえるは俺がかえるに触れたら気づいてくれるの?」
そっと彼の手が離れていく。
『…え?』