心「まさか君が運動音痴だとは思わなかったなー」
和馬「……」
心「あ、ごめん。君の中では結構気にしてた?」
和馬「違う。心さんはこんな俺を見て幻滅しないの?」
心「なんで??」
和馬「……なんででも」
心「さっきも言ったけど可愛いくらいだよ!勝手に君はなんでもできるって思ってたからギャップがあって可愛い」
和馬「そう…」
心「あ!もしかして照れてる?可愛いって言われ慣れてないんだ?」
心「もっと言ってあげよっか?可愛いって」
和馬「もういいって…!」
心「ごめんごめん」
和馬「幻滅してないなら、いいや」
心「目閉じててね!」
そう言うと片手では持てないくらい大きな水鉄砲を構え、顔面めがけて撃ってきた
和馬「しょっぱっ!」
心「そして髪を持ち上げて!オールバック!」
和馬「…やるなら先に言ってからやってくれ」
心「君はこうでもしないとやってくれないから」
心「さっ!お腹すいたし焼きそばでも買いに行こ!」
無理やり手を取られ、テントから連れ出された瞬間目の前を手で覆い隠した。陽射しじゃない、心さんの眩しさに眼が耐えられなかった。
それほどまでに、心さんという存在が俺の中で大切で、憧れに近いものになっていた。
和馬(だからこそ、余計に感じる非力さや惨めさがイタい)
心「日陰ばっかいたから目が慣れてないんだよ」
この子供の落書きみたいにグチャグチャな気持ちは読まれたくない、失望もされたくない、この輝きをずっと近くで見ていたい。
だから俺は、心さんにもバレないように嘘をつく。
和馬「俺がイケナイんじゃなくて、眩しすぎる太陽がいけない」
心「うわ、うちに負けないくらい理不尽じゃん」
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