「知らんそんなのお前の価値観を俺にぶつけて来んな」
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昔の夢を見た。よく一緒に居た彼奴と喧嘩した夢
遠い昔、、、、、俺が軍の頂点だったころの、、、、、、
あれは、、、、、誰だったかな、、、、、、思い出せない、、、
緑色の可愛い顔が描いてあるパーカーに、迷彩柄のズボンと膝下まであるブーツを履いて
いて、ミルクティー色の柔らかそうな髪質をしていて、顔は整ってて、ペリドットみたいに
キラキラしてる瞳を持ってて、彼自身はめちゃくちゃ強いのに一つ一つの仕草に庇護欲を
掻き立てられる、、、、面白くて、頼れて、、、、誰とでも仲良く出来て、、
出来ないことはなくて、、、、良い奴で、、、、どうしてここまでは分かるのに、、、
名前は思い出せないんだ、、、、、、お前は、、、、、一体誰だ、、、?
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「、、、、、、、どういう夢だ、、、、?これ、、、、」
「〈コンコンッ〉らだおくん朝だよ起きてる?」
「起きてるよ〜」
「レウさんが朝ごはん出来たって」
「今行く〜」
俺を毎日起こしに来てくれるのは緑色。通称みどり(みどり君)(どりみー)
こいつは俺の兄弟で、俺が長男、みどりが五男だ。
あ、俺達は5人兄弟だよ。んで、次男が金豚きょー。通称ばど(きょーさん)
三男がレウクラウド。通称レウ(レウさん)(クラウド)
四男がコンタミ。通称コンちゃん
俺たちはめちゃくちゃ珍しい五つ子で、全員同い年だ。
俺たちは今、学生で高校二年生だ。俺達は全員ゲーム部と言う本当に部活なのかは
分からない部活に入っている。
「おはよぉ〜」〈トントントンッ〉
「おはよ」〈トントントンッ〉
「おはよぉー」〈ガチャッ〉
「あ、おはよーらっだぁ、どりみー」
「おはよーレウ」
「おはよーレウさん」
「あれぇ?ばどとコンちゃんは?」
「まだ着替えてるよ。多分もうすぐ来るよ」
「おはよー」〈ガチャッ〉
「はよー」〈ガチャッ〉
「「おはよーきょーさん、コンちゃん」」
「おはよーばど、コンちゃん」
「ご飯出来てるから早く食べよ」
「はぁい」
「はーい」
「おーう」
「うん」
朝食後のゆったりタイム
「そういえばさ、今日俺達のクラスに転校生が来るって」
「そうなの?」
「うん。名前とかはまだ分からないんだけど来るらしいよ」
「へえ〜楽しみ〜」
「男?女?」
「うーん、、、男だった気がする、、、、、」
「どんな子なんだろうねぇ〜」
「楽しみやな」
「ね〜」
「よし、そろそろ行こっか」
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朝のHR
「じゃあ転校生を紹介すんで!入ってきてや!」
この人は俺達の担任のシャオロン先生。名前は外国っぽいがバチバチに日本人だ。
現に関西弁を話している。この先生はとにかく元気が良い。話も面白いしめっちゃ
良い先生だし、顔も声も良いから男女共に好かれる人だから、人望が厚い先生でも有名だ。
〈ガラガラガラッ〉
「、、、、」
入ってきたのは俺より身長が少し小さい小柄な男。
フードを被っていて顔は見えないがみどりと色が似ているフードを被っている。
「自己紹介出来るか?」
「はい。」
声は中性的で少し高めだった。
「じゃあ頑張れ!先生が着いてるから緊張しなくてええで!」
「、、、、、〈スッ〉鳥居希と言います。よろしく」
顔が上がった、、、、、、見た事のある顔だ、、、、、
何処かで、、、、、絶対に見た事がある、、、、、男だとは思えないくらい
整った顔をしていて、、、うちのみどりと並ぶくらい可愛い顔をしている。
まつ毛が目を覆いそうなくらい長くて、唇は薄く、血色の良い綺麗な唇をしていて、
風に揺れるミルクティー色の髪は柔らかそうで、特に目が行ったのはあの瞳。
こぼれ落ちそうなくらい大きい瞳はペリドットの様にキラキラしていて、
フードで影があるにも関わらず光輝いている。
この男は、、、、、知ってる。
でも、、、、名前が思い出せない、、、、、誰だ、、、?どんな名前だった、、?
「じゃあHR終わるで〜」
「んなら、、、、マネジメント兄弟!希に校舎案内よろしくな!」
マネジメント兄弟というのは俺達の呼び名だ。
俺達はゲーム部に所属しているが、その中にもグループ分けがあり、俺達兄弟は
らっだぁ運営として活動している。ちなみに俺達の学校は基本なんでもありだから
俺達はゲームをしている時、同時にYouTuberとして活動している。
ちなみに部活顧問はシャオロン先生だ。また、シャオロン先生は野球部とゲーム部
ふたつの顧問をしている。大変そうだなと思うが、先生自体楽しそうに活動している。
「はーい」
「はい」
「分かったわ〜」
「はぁ〜い」
「うん」
「初めまして。希くん」
「らっ だぁです☆よろしくぅ〜」
「、、、、よろしくお願いします」
「レウクラウドです。よろしくね」
「よろしくお願いします」
「金豚きょーや。ばどきょーでもきょーとでも呼んでぇや」
「よろしくお願いします。ばどきょーさん」
「コンタミだよ〜みんなからはコンちゃんって呼ばれてるよ〜よろしくねぇ」
「よろしくお願いします。、、、、コンちゃん?」
「うん!よろしくぅ〜」
「ほら、みど、、、、」
「緑色。みんなからはみどりくんって呼ばれてる。希くんも、みどりくんって呼んで」
「み、みどりくん、、、よろしく、、、お願いします、、」
「ね、LINE交換しよ」
「え、あ、う、うん」
「よし。分からないことがあったらなんでも聞いてね」
珍しい。めちゃくちゃ珍しい。もう俺大感動。あのみどりが自主的に人と話すなんて、、、
「それから、今週の土曜日空いてる?」
「え、あ、う、うん、、空いてる、、けど、、、」
「じゃあ俺と遊ぼ。あと、紹介したい人も居るから」
「あ、わ、分かった、、、、」
ちなみに俺達は前世の記憶がある。
だからみどりも知っている此奴に積極的に話しかけているんだろう。
前世ですごく仲が良かった此奴に。今世でも仲良くなりたいから。
でも、みどりも、みんなも、希の前世の名前は分からないらしい。
思い出せないんだって。みんなでその話をした時、みどりは初めて大泣きをした。
『あんなに一緒に居たのに、あんなに遊んだのに、あんなに話したのに、
あんなに一緒に笑ったのに、あんなに一緒にともさんをからかったのに
どうしてともさんの名前は分かるのにあの人の名前は分からないの!?
どうして、どうして、、、なんで!!なんで!?なんで名前が思い出せないの!?』
って。必死に泣き止ますの大変だったなぁ、、、、、。
「あの、、、らっだぁさん、、、大丈夫ですか?」
「え?何が?」
「いえ、、、なんだか考え込んでいた気がしたので、、、余計な事だったらすみません。」
「あぁ、いいよいいよそんな重要なことでも無いからさ!」
「じゃあ行こっか!」
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「、、、、でここが〜」
「へぇ、、、、」
「んで〜ここが医務室だよ」
「、、、、あの、、、」
「うん?」
「どうしてさっきから昔の言い方しかしないんですか?」
「昔の言い方?」
「あの、、なんて言えば良いんでしょうか、、、軍での部屋の呼び方をしているので、、」
「軍?、、、、軍での呼び方が分かるの?」
「、、、、よく分からないんですが、、、頭の片隅にその名前の記憶があって、、、」
「おれ、、、、前世、、、軍人だったんでしょうか、、、?」
「、、、、だとしたらどうする?」
「えっ?、、、、凄いなぁとは、、、、思いますね、、、、」
「ねぇ、希はさ、俺達の顔、、見た事ない?」
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「無い、、、、ですね」
「、、、、そっかぁ、、、、ざんねん」
「、、、、あの、、、なんかすみません、、、、」
「いや、いいんだよ。こちらこそ一方的にごめんね」
「いえ、大丈夫です。」
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あの日からはや半年。
希が俺達を思い出すことは無く。シャオロン先生も前世の記憶持ちだと分かって、
希の前世について話をしたが、彼も名前だけ覚えていないのだと言うことがわかった。
希が記憶を取り戻せるようになるためにはどうしたら良いか、
みんなで話し合って、彼に決行したが思い出すことはなく。
だがある日突然、放課後の誰もいない教室で希が独り言で前世の話をしている事が分かった。
「、、、、、ちゃうけ、、、、、死ぬ、、、、、ありえ、、、、、、軽率、、、、」
「んなもん、、、ただの馬鹿で、、、、なんで殺しておかなかった、、、、」
「俺さえ死んでなければ、、、、、、グルッペンが死ぬことも、、トントンが
死ぬことも、、、、、無かった、、、、要を、、、、、失うなんてそんな失態、、、、、
、、、、許されたことでは無い」
「希」
「〈ビクッ〉、、、、ら、、、らっだぁ君、、、、どうしたの?」
「希はさ、前世って知ってる?」
「え、、、、ん、、、、んーん」
絶対嘘。
「希は、軍人だったんじゃないの?」
「、、、、、、知らへん、、、、、んなん分からぁへんもん。」
分からない訳がないじゃん。
「ほんとに知らないの?」
「、、、、ど、、、どういうことや、、、、、?」
知ってるよ?希君。嘘ついて隠れてないで出ておいでよ。
「だからぁ、、、、ほんとに何一つ前世の記憶が無いわけ?」
「な、、、無いよそんなもん、、、、知らんもん、、、、」
絶対嘘。
「本当に?知らないの?」〈ニコッ〉
「、、、、、、、」
「ねぇ希くん。名前、、、教えてよ。おれ、、もう1回、、、その名前で呼ばせて欲しい」
「俺も呼びたいなぁ、、、」
「俺も呼びたいな、のぞむ、、」
「俺も呼ばせてほしいな」
「俺も、呼ばせて欲しい。」
「、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、ぞ、、、ゾム。」
そうだ。これだ。この名前だ。あぁ、、、、、やっと、、、、やっと、、、思い出した、、
「「「「「ゾム、あぁ、、、やっと、、思い出せた、、、、」」」」」
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「、、、、、ほんまは、、言うつもりは無かってんけどな、、、、」
「どうして黙ってたの?」
「、、、、、、お前らに言うと前世の俺が帰って来るんやもん。
シャオロンだって、みんなの事だって、戦争で裏切られて死んだことだって
全部が帰ってくるんや。俺の中に。それが嫌やから、言いたく無かってんけどな。
ここの所4年間言わんかったから忘れてたんやけどなぁ、、、、」
「、、、、まって?」
「ん?なんや?」
「裏切られて死んだって何?どういう事?」
「、、、、、あー、、、実はなぁ、、シッマの部隊の副隊長が敵国に寝返ったスパイでな。
そいつがシッマを殺そうとしてたから庇って俺が心臓撃たれて死んだんや。
いやー当たりどころが悪かったなぁ。あいつの事は泳がせとってんけどなぁ、、」
「なんで泳がせたの?」
「お前は質問ばっかりやなぁ答えんの面倒いねんけどまぁええわ。
泳がせとったんはシッマがそいつの事を信用してたから。戦争1か月前、
俺はシッマにその事を言ってんけど『なんでそんなことをいうんや!!!!
お前がそんな酷い奴やと思わんかったわ!!!!話しかけて来んな!!』
って殴られたんよな。やから戦争当日まで話しかけんかった。
んで、一緒に行動したらこのザマよ。馬鹿だよなぁ彼奴。同じ幹部である俺より
一般兵を信じてんで?ホンマにあほやわぁ、、、救いようがない。
特に強さもない一般兵を信じた結果、国の最高戦力を失うとは、、、効率を求める
あいつはさぞかし自分の判断を後悔しただろうなぁ。一生後悔してて欲しいな。」
「なるほど、、、コネシマさんを庇って、、、ね、、、」
「ゾミーはなんでそいつを殺さなかったの?」
「うーーん、、、まぁ一番の理由はやっぱりあいつの目があったからやな。
ずっとこっちみて来て殺せなかってん。あとは、、そうやな
勝手に殺されとけって思ったからやな。別にあいつが死のうと俺はどうでもいい
と思ってん。軍人はいつどこで死んでも可笑しくない。死期が早まるだけやってな」
「じゃあどうしてゾミーは戦争であの人のこと庇ったの?」
「、、、、体が勝手に動いたんや。考えるより先に、本能が助ける方向でな」
「別に、彼奴を助けるつもりなんて微塵も無かったんやで。殺されたのは自分のせいやって
言わせてやりたかった。でもなぁ、、、動いてしまったんよな」
「ゾミーは優しいねぇ、、」
「いや、愚かやで。そのせいでみどりくん達のところに行けんくなったんやもん。
死ぬ報告も出来ず、最後に会うことも叶わず。挙句の果てには我々だ国
全員死亡。ほんま、愚かやわ。」
「馬鹿じゃねぇのって話。あいつ1人が裏切り者を信じ続けたせいでこうなった。
俺はそいつを殺せなかった。あいつらは裏切り者に気が付けなかった。ホンマに
なにしてんのって思うわ。」
「ゾミーは愚かじゃ無いし、馬鹿じゃ無いよ。死んだのはゾミーのせいじゃないし、
殺されたのはその人と敵のせいでしょ。ゾミーは悪くない。」
「、、、んははっw」
「みどりくんは優しいなぁ!」〈なでなで〉
「別に、、、優しくないよ」
「いちゃいちゃしてんじゃないよ〜!!そこぉ!!」
「「wwwwwww」」
「も〜!!!、、、、まぁ、また会えて良かったよ。ゾム」
「俺は良かったと思わんけどな。」
「はぁ〜!????そこは俺もって言うところでしょうがぁ!!!!」
「やぁぁだぁぁwwwww」
「ゾミーがらだおくんにそんなこと言うわけないじゃん」
「なんだとこのやろぉー!!!!」
「wwwwwwわぁぁぁぁw来ないでぇ〜!!逃げるで!みどりくん!!」〈ガシッ〉
「うん!!!」〈ギュッ〉〈ダッ〉
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mdくんだけzmのこと分かって大泣してるってところで死にました緑組最高かよ( ´ཫ` )