ゾム「らっだぁー!!」
らっだぁ「んー?どうしたのー?ゾム」
ゾム「みんなでアスレチックして遊ぼうやぁ!」
らっだぁ「いいよ〜」
ゾム「こっちやで!もう皆んな待ってるで!」
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これは運営国ができる前の森でのお話。
彼はらっだぁ含め運営の緑色、レウクラウド、金豚きょー、コンタミと一緒に深い森の中で
仲良く暮らしていた。背の高い木々達は細身ながらも太陽の光を覆うように力ずよく
伸びていて、木々に生える新緑の葉は太陽の光に照らされ、キラキラと光り輝いていて、
その下にいる彼らの姿は木漏れ日も相まってとても美しく、神秘的で、
仲睦まじく笑うその姿は、幼いこともあってまるで妖精の様で、とても幻想的だった。
彼らはアスレチック鬼ごっこという遊びをしながら、日々、己の肉体を鍛えていた。
背の高い木々をや動きにくい傾斜の地面を駆使し、体を存分に使う子供だからこそ出来る
全力の遊びをしておりました。彼らは血の繋がった兄弟でも、親戚でもないが、
まるで本当の家族のように接し合い、毎日を楽しく暮らしていた。
「ゾミー!遅いよ〜!」
「ごめんってぇ〜らっだぁが全然来んかったんやもーん!」
「え〜?らだお君寝坊〜??」
「うっわぁ、、、ゾムに迎えに行かせといて寝坊とか、、、有り得へんわぁー」
「ごめんってぇーねむたかったんだもーん」
「うわぁ」
「らっだぁ、、、」
「うわ」
「やめてくれる?みんなして」
「wwwwwほら!はよ鬼ごっこしよ?」
「そうだね!」
「じゃあ遅れてきたらだ男鬼ね」
「え〜?????ゾムは?」
「ゾムはらっだぁを迎えに行っただけやん。遅れては無いで?」
「そうだよ」
「うんうん」
「はい。らだ男君鬼ね。」
「はぁーい。」
「あ、じゃあ俺スペクテーターするね」
「レウさんよろしく!」
「任せて〜」
「じゃあみんな逃げるで!」
「「「「おう!」」」」〈バッ〉
「ゲームSTART!」
その掛け声で始まった瞬間、逃げる側の彼等はその場から姿を消した。
逃げる彼らの移動速度は尋常ではなかった。
子供では不可能な、、、いや、運動神経の良い大人でも出来ないであろうその芸当は
本当に、理解が出来なかった。どうすればそんな動きが出来るのか、と思って
しまうくらい、彼らの動きは速く、恐ろしく見えた。
もっと恐ろしかったのは、彼らの表情だ。全力で逃げているように見えるのに、
とても楽しそうな顔をしていて、本当にただ、遊んでいる子供のようで。
木々を使い、逃げる彼らは音を立てることもなく、笑い声だけが響いている様だった。
「待てぇー!!!お前らぁーー!!!」
しかし、鬼である彼も、逃げている彼らと同じくらい速かった。
いや、それ以上かもしれない。
物凄いスピードで彼らを追いかける彼の姿は、彼の服装も相まって、
青い化け物のように見えた。
逃げる彼らが楽しそうに笑っているように、彼もまた、楽しそうに笑っていた。
「あぁー!!!ゾムぅー!!!」
「うわぁぁぁw来ないでぇーーw!!」
「お前だけは殺したいんだぁー!!!」
「やだぁぁぁぁww」
物騒なことを言っているが、彼らの殺すは捕まえる、という意味で本当に殺す訳では無い。
本当に殺すのなら、鬼に捕まった者は生きてないからな。
逃げる彼を追う鬼は、マフラーがはためき鬼の角のように見え、彼を包み込む青と黒の
羽織は大きくはためき、彼の姿を隠した。その姿は先程の神秘的さなど消え、
誰も予想出来ぬほど、恐ろしく見えた。
木に乗り移りながら移動する彼らは、何故落ちないのだろうかと疑問に思うほど安定的に
細い枝や葉の上を走っていた。途中である少し距離がある太い木も難なく乗り移り、
どこからそんな体力が出てくるのが分からないほど長時間高速移動を続けていた。
「あ!きょーさーん!!」
「ん?げっ!!!らっだぁ居るやんけ!!」
「ごめんってぇ!見つけちゃったんだもん!」
「ったく!しゃぁないな!」〈ボンッ〉
「!!」
「足止め程度にはなるやろ、はよ逃げるぞ」〈タッ〉
「おん!」〈タッ〉
「けほっ、、、くっそ〜、、、煙幕かよ〜、、、バドめぇ〜、、、、
いいアイテム拾いやがってぇー、、、」
いいアイテムとはこの鬼ごっこで使われる補助アイテムのことで、彼らがいる森の中には
スペクテーター、監視役が逃げる側を補助するアイテムを撒いている。
撒いてあるアイテムは監視役によって違う。様々な種類のアイテムを撒く者も居れば、
一定のアイテムしか撒かない者も居るし、役に立たないアイテムを撒く者も、
鬼にとって鬼畜でしかないアイテムを撒く者もいる。
今回の監視役はレウクラウド。彼は6人の中で1番配慮のある男だ、つまり、
彼が撒くアイテムは必ず役に立つし、多種多様なアイテムを撒いていてくれる。
今回のスペクテーターは当たりだな。
加えて、スペクテーターを見つければアイテムの場所、アイテムの種類などを
聞くことができる。これは逃げる側、鬼側も使える特別ルール
「ありがとぉな!きょーさん!」
「ええよ、あの感じだと始まってすぐ追われたんやろ」
「よう分かったな!流石きよーさんや!」
「ちょっと重心がズレとったからな今ちょうど始まってから1時間半経っとる
さすがのゾムでも高速移動を1時間半はきついやろしかも鬼はあのらっだぁやし」
「いやぁ〜頑張ったと思いたいなぁらっだぁずっと追いかけてくんねん
ニチャァってキモイ笑み浮かべながらさぁ正直怖かった」
「うわっ、、、よく1時間半も耐えれたなぁ、、、」
「まぁあいつには捕まりたくないって本能が叫んだからな」
「ゾムの本能はホンマに凄いな」
「へへっ」
彼らは今、高い木を降りてぬかるんでいる地面を走っている。らっだぁは木を降りるのに時間
がかかりやすく、ぬかるんでる地面を走るのが苦手でよくコケるからだ。
「ゾミー!きょーさん!こっち!」
「ん?、、、、あ!みどりくん!」
「おー、、、、、あ、どりみーやんけ!」
彼らを呼んだのは緑色、木の上から呼んだようで、彼等は少しみえにくかったようだ。
少し戸惑いながらも彼の名前を呼ぶ彼らは少し可愛かった。名前を呼んだ瞬間物凄い
跳躍力で木に乗り移ったのはみなかったことにしよう。
「チーッス!」
「どりみーアイテム何持ってる?」
「俺今、跳躍と、透明化、暗視のスプラと煙幕とマグマバケツと弓とダイヤ剣」
「めちゃくちゃ持っとるやんけ!」
「え〜、どうやってみつけたん?俺アイテム何一つ持ってないねんけど、、、」
「え?なんで持ってないの?」
「ゾムは初めの方かららっだぁに見つかってついさっきまで追われとってん」
「あ〜、、、なるほどねぇ、、、じゃあこれあげる」
「え!ええの?ありがとう!」
「うん。ゾミーはよくらだ男君に追われるから、煙幕と跳躍、
透明化は持っていた方がいい。俺、まだそれ持ってるから」
「で?きょーさんは何持ってるの?」
「ん?あぁ、俺は跳躍と透明化と焼豚と黒曜石とダイヤ剣あとネザライトの装備(足)」
「なんで黒曜石持ってるの」
「ん?さっき拾った」
「何個ある?」
「9個あと一つで一応ゲートは作れるな」
「火打石ある?」
「無いな」
「黒曜石と火打石早く見つけよう。」
このゲームの勝利条件は鬼を倒すか、ネザーゲートを作り入るかだ。
鬼を倒す方が簡単に見えるが、鬼はあのらっだぁ6人の中で1番強く、5対1でも
ゾムが惜しかった位で勝てなかった相手だ。そんな彼にわざわざ攻撃を仕掛ける
バカは居ない。それなら安全にゲートを作って逃げた方がいい。
「あ!みんなぁ〜!」
「ん?あ!コンちゃん!」
「良かったぁ〜見つけれたぁ〜」
「コンちゃんアイテム何持ってる?」
「え〜っとねぇ〜火打石と黒曜石1個だけしか持ってないんだぁ、、」
「ナイス!!コンちゃん!」
「えぇ〜?」
「もう出れるぞ!」
「早く作って!きょーさん!」
「おう!任せろ!」
「あ、きょーさんがもってたんだぁ、、良かったぁ、、」
「出来た!コンちゃん!」
「はぁーいちょっと待ってぇー」
「あ!お前ら〜!!!!」
「げっ!!!コンちゃん早く!!」
「火打石が取り出せないの〜ちょっと待ってぇ〜」
「ま、マグマバケツ!!!」
「うわっ!!!ちょ、ゾムゥー?何するんだぁ〜???」
「煙幕!!!」〈ボンッ〉
「うわぁ!!!ゲホッ」
「〈チッ〉着いたよ〜!」
「入れ!!!」
「ゾム!!!早く!!!」
「ゾミー!!!」
「分かってる!!!」
「ゾムぅー?お前だけは行かせねぇよ?」〈ガッ〉
「い”っ、、、」
「「「ゾ、、、、」」」〈シュンッ〉
「ゲームしゅーりょー」
「くっそ〜!!!まぁた俺だけ逃げれんかった!!!」
「ゾミーごめんね、助けれなかった、、、」
「ゾムごめんねぇ、、、俺が火つけるのに時間かかっちゃったから、、、」
「俺がらっだぁ引きつければよかったな、、ごめんな」
「ゾム惜しかったね、後ちょっとだったのに、、、」
「なんで俺が悪いみたいになってんの????」
「だってらっだぁいつもゾムを最初に見つけて殺すやん」
「それなぁ」
「可哀想」
「だってゾムが1番見つけやすいんだもん。」
「いや、1番見つけにくい服装しとるけど」
「ゾムの事は匂いで分かるんだよねぇ」
「え、きも」
「「「きっしょ、、、、」」」
「うわぁ、、、」
「てか俺そんなに臭う?」
「ん?あぁ、違う違うゾムはねぇ、みんなとは違う匂いがするんだよねぇ」
「どんな?」
「人間の匂い?」
「、、、、はぁ?」
「俺はさぁ、知ってると思うけど種族が陸の生物の長、青鬼なんだよね」
「う、うん。せやな?」
「んで、みどりはなんでも生み出せる有能おばけじゃん?」
「で、ばどは天使じゃん?」
「で、コンちゃんは海の生物の長じゃん?」
「で、レウはネザー界の長じゃん?」
「ほら、ゾムだけ人間なんだよ」
「、、、それは、、、おれを下に見てるってこと?」
「違う違う!青鬼ってさ、嗅覚とか反射速度とか色々優れてるんだよね
それに人間って他の奴らと違ってしっかり匂いがあるのよ」
「、、、うん、、」
「それで、みどりはおばけだから匂いないし、ばども天使だから匂いがかなり
薄いわけね?んで、レウはスペクテーターだったし、まぁ、レウも匂い薄いけど、、、
まぁそんなことは今は良いんだよんで、コンちゃんは海の匂いで、塩?の匂いが少しだけ
するんだけど、、でも、ここのボーダーラインってさ、コンちゃんが張ってるじゃん?
だからコンちゃんの匂いが全体的に広がっててわかんないんだよね」
「、、、、つまりらっだぁは変態ってこと?」
「、、、、なんでそうなるの!!!????」
「俺の匂いが分かってるってことやろ?」
「う、、、うん、、まぁそうだけど、、、」
「じゃあ変態じゃん」
「なんで!????」
「らだ男君へんたーい、、」
「うわぁ、、、」
「なんで!!!???」
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