コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
「……晴人。少し、間を置こうと思うんだ」
ソファに並んで座りながら、悠真は静かに言った。
「間」というのは、つまり“身体の関係を断つ”という意味だとすぐにわかった。
「……え……なんで……?」
「君が僕に依存しすぎている。だから、しばらく節度を保って、心を整えよう」
「そんな……」
晴人の顔から血の気が引いた。
(触れてもらえない……悠真の体温が、声が、奥まで突き刺さる熱が、無くなる……?)
その夜、ベッドに並んで寝ていたはずなのに、晴人は眠れなかった。
(……だめ……だめだ、限界……っ)
悠真の寝息を聞きながら、晴人はゆっくりとシーツの下で手を伸ばす。
悠真の腰に触れ、肌に這わせ、すでに勃ちかけていたソレに指先が触れる――
「……なに、してるの?」
ぞわり、と背筋が凍った。
悠真の目は覚めていた。
薄暗い寝室の中、冷たい声が響く。
「ルールを破ったね、晴人」
「ち、違う……っ……俺、ただ、触れたくて……欲しくて……っ……!!」
晴人が震える身体で訴えても、悠真の目は一切、揺るがなかった。
「朝までに覚悟しておきなさい。ちゃんと“お仕置き”してあげるから」
⸻
翌日・深夜
人気のない山のふもと、舗装された林道の脇。
そこに、車のトランクを開けたまま、立たされている晴人の姿があった。
首輪。後ろ手に拘束。口には軽く猿轡。
何より、服はすでに胸元までずらされ、太腿までの下着も脱がされている。
「誰かに見られるかもしれない。いいね、それくらい恥を知ってもらわないと」
「ん、っ……んぐっ……」
「触れたくて仕方なかったんだろ? だったら、君の身体がどれだけ淫らになってたか、みせてごらん」
パン、とむき出しの尻が平手で打たれた。
ぴちゃりと水気を帯びた音が響く。
「……濡れてるじゃないか。……恥ずかしいね、自分からルール破って、こんなにトロトロだなんて」
「んっ……っふ、ひぁっ……っ!」
後ろからズブリと指が差し込まれると、晴人の身体がびくりと跳ねた。
「……もっと痛くされないと、わからない?」
「んぐっ……んんっ……!」
次の瞬間、悠真はズボンを下ろし、自らを取り出す。
「お仕置きだから、優しくなんてしないよ。……覚悟しろ、晴人」
ずんっ――!
押し開かれた肉の奥に、硬く熱いものが一気に突き立てられた。
「っっ~~~っっ!!!」
悲鳴のような声が、猿轡の奥から漏れた。
尻が、太腿が、震える。
「もっと奥まで。誰にも聞こえない夜に、君の啼き声を響かせてあげる」
パンッ、パンッと突き上げるたびに、車体が揺れる。
首輪がカチャカチャと鳴り、汗に濡れた肌が月明かりにテカっていた。
「恥ずかしいね……。誰かが通りかかったら、こんな姿、見られちゃうんだよ?」
「んっっ……っ、あっ、んん……ぅ……っ!」
「……ほら、奥……当たってるだろ? ここが気持ちいいって顔、してるぞ」
(いや、いやなのに……っ、でも、身体が……反応して……っ!!)
晴人の身体は敏感に反応し、震えながらも快楽に支配されていく。
「……本当に君は、最低の淫乱ペットだ」
「んっ、んんぅっっ……ぁあっ……!!」
数度の突きで、身体が限界を迎え、ビクビクと痙攣するように達した。
中で注がれる熱――
晴人の中は、罪悪感と快楽で、もうぐちゃぐちゃだった。
⸻
帰宅後
ベッドにうつ伏せで眠る晴人に、悠真は毛布をかける。
「……ほんとに、どうしようもないな。けど――」
唇を寄せ、そっと耳元で囁いた。
「壊れてもいいよ。僕だけが、君を直せるんだから」