「穂香~!起きなさい!」
「ぐぁっ……ママ~もうちょっと!!」
「駄目よ!!今7時なのよ!」
「はぁぁ……」
母親に起こされながら《金崎 穂香》はため息をつきながら自分の部屋から出る。
「ほら!穂香食べなさい!」
「わかっへるほー!」
母親にせかされながら、ご飯をほおばる。
「。ごちそうさま、」
「ママー!行ってくるね!」
「いってらっしゃい!」
玄関を勢いよく閉め、早足で歩く。
夏の太陽が照って、穂香を明るく照らしていた。
教室に入ると、待ち構えていたように友達の《篠崎 カノン》と《望月 優香》が居た。
カノン「穂香、優香、昨日のYouTubeみた?!」
カノンが、横に結んだ髪を揺らしながら身を乗り出して聞いてくる。
「見たよ~!!面白かった!!」
優香「見た~!でも怖かったー!」
優香がロングの髪をブルブルと振るわせ、スカートから出る白い肌をバタバタと動かす。
最近、この学校では、《ホラーチャンネル》
というニックネームのYouTubeがはやっている。ホラー画像や、廃墟の病院にいってみた
などが、あがっている。穂香達は皆、その人の動画を見ている。
4時間目の授業が終わり、給食の準備をしていると、カノンが皆に牛乳を配りながら、私に話しかけてきた。
カノン「穂香……給食食べた後、時間ある?話したいことがあるんだけど…」
「いいよー!!」
給食を食べ終わり、トイレに行くとカノン達がついてきた。
カノン「穂香!話していい??」
「あ!いいよー何ー?」
カノン「実は………私達で!YouTubeたてようって話なんだけど ……」
優香「私はもう、カノンから聞かされてて……おっけーしてるんだ!」
「えぇ?!!YouTube?!……」
(……楽しそう……)
穂香は、手を洗いながらカノンと優香を見る。
「したい!!!」
教室に帰ると、早速優香とカノンが私の机に集まり、話を始める。
カノン「えーと!YouTube内容は!ホラー!」
カノンが瞳をキラキラさせながら言う。
優香「ホラー!!??こ、怖そう。。だけど、楽しそう!!やりたい!」
「うん!楽しそう!!」
カノン「突然だけど!今日からするよ!」
優香「え?でも、行くとこは?」
カノン「夜のここの学校で1日過ごしてみた!だよ!」
「夜!!面白そう~!!!!」
カノン「じゃあそう言うことだから、今日の午後8時に集合で!!ママ達には、お泊まり設定にしといてー!」
優香「りょ!」
「おっけー」
(楽しみだな~)
穂香は、ウキウキしながら、イスから立ち上がり、掃除へ向かった。
バケツを運びながら、舌をペロリと出し頭の中で考える。
((*´σー`)エヘヘ~!楽しみ~!!)
トイレまで、運んでくると1年教室から、先生の暗い声が聞こえてきた。
先生「今日…この学校で、1年生の《松下 勇》君が亡くなりました。」
「え?」
落としそうになった、バケツを慌てて拾う。でも、頭で考えていたのは先生の話だった。
(松下勇………あ…初日に学校で先生とか引っかいて暴れた子だったっけ?たしか…その先生今も入院してたよね……)
穂香は、先生の話に耳をすまして聞く。
「6年2組の教室で、首吊りが発見されました。」
先生は、重い口をパクパクしながら話す。
(え?それって……)
穂香は、6年1組。今朝、隣の教室が騒がしかったのはそのせいだと確信した。
「…昨日の午後9時35分。です,,,,,でも、首吊りは、あの子一人では出来ない高さでした。もしかすると……この学校に犯人がいるかもしれませんので、皆さんも気をつけて下さい。」
1年生達が大声を出して、なきはじめる。
コメント
4件
恐ろしいなぁ(ガクブル)
え、?怖……