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死なんて全く怖くなかった
どんな方法で殺されるんだろう?そんな事を考えるくらいには
自分の死に疑問があった
長年自分は生きてきたが、どのように死ぬのか?
それが気になって、仕方がなかったのだ
鳥籠の中でずーっと生きてきた自分には分かりようがなかった
溺死?焼死?出血多量?
気になるね、君もそうでしょう?
それじゃあ、僕が死んだ理由を教えよう
それはね、首を斬られたんだ
何でかって?ギロチンさ!
きっと、死後の僕は美しかったんだろうなぁ!
ねぇ、そうでしょう?
そんな事、兄は言わない
確かに、兄は死など怖がっている様子はなかった
でも、死後の自分の姿を美しかったんだろうと言う兄では無い
きっと、こんなもの私の作り出した唯の妄想でしかない
何故、こんな妄想を?
自分を信じる為だ
だから、優しい兄の姿を改造する
兄はあんな事言わない
「パンが無ければ……お菓子でも食べたら?」
そんな事言わない
優しい兄はそんな事言わない
飢餓に苦しむ国民を見たら、兄はきっと直ぐに助けようとする
そうのはず、私の見てきた兄はそうだった
兄を改変したのは私だ
だからこそ、表そう。
絵で
優しい優しい兄を
誰にも認めて貰えなくていい
私は、兄だけを描こう
写真なんて無い
私の記憶の中にいる兄を信じて
描き続けよう