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あった。
あれからね、探してみたの。
レシピを。
そしたらね、あったの。見つけたの。
びっくりした。
レシピなんてないと思ってたから。
見つけた時に、嬉しいって、思ったの。
嬉しかったの。
凄く嬉しかったの。
レシピの通りに、作ってみたの。
お父さんの作ってくれたご飯の中で、1番好きだったご飯と、お母さんが作ってくれた中で、1番好きだったお菓子を、、、
「いただきます」
1口、食べたの。
そしたらね、涙が溢れてきたの。
少し違うけど、お父さんのご飯の味がしたの。
また1口食べたの。
どんどん涙が溢れてきて、止まらなくなったの。
そのまま、お菓子を食べてみたの。
やっぱり、ちょっと違うけど、お母さんのお菓子の味がしたの。
どれだけ涙を零しても、止まらないの。
美味しくて、温かい気がして、お母さんと、お父さんが、目の前にいてくれる気がして
今まで耐えてきたけど、もう抑えられなかったの。
「寂しいよ、怖いよ、会いたいよ、、、」
「1人にしないで、、!!」
どんどん言葉が溢れてきて、止まらなかった。
今までは、強がっていたけど、本当は弱かった。
「私は、1人が嫌なの。」
「お母さん、お父さん、会いたいよ…」