TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

テラーノベルの小説コンテスト 第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで
シェアするシェアする
報告する

虹が綺麗ですね。

episode1

⚠︎nmmn作品




4月。クラス替えに進級。色々なことが重なり、疲れる人が増える季節。

俺は学校の屋上で1人、座って休憩していた。

屋上から見る景色はまさに春そのものを表しているようだった。道の両側に並ぶ桜の木々が暖かい春風になびいており、校門にはたくさんの人が集まっていた。

しみじみと春を感じているとふと、屋上の扉が開いた。

扉の方を見てみると知らない子が立っていた。

新入生か?いやでも新入生が1人で屋上はないよな…じゃあ先輩?いや先輩にこんな顔のやつはいなかったはず…いろんなことを考えつつ扉を開けた主に近づき、「こんにちは」と挨拶をする。

すると彼は「こんにちは」と軽く会釈をし、微笑んだ。俺はそのあとすぐに君が誰なのか問うことにした。


桃 君だれ?新入生?

赤 俺は転入生です。2年3組に転入する紅谷赤です

桃 転入生だったのか…!(ぼそ


「転入生だったのか」そう声に出しつつ、俺はとあることに気づいた。


桃 あれ、2年3組って俺のクラスじゃん

赤 へ、そうなんですか?


君は目を見開き俺に問う。


桃 ああ、俺2年3組の桜井桃。よろしくな

赤 よろしくおねがいしますっ!


にぱっと笑みを浮かべ、俺に握手を要求する。俺はその要求に応え、軽く握手をした。


その後、赤と一緒に屋上の小さな段に座り、話すことになった。


桃 赤はどこからきたの?

赤 隣町から!親の転勤でね、!

桃 なるほどな

桃 で、どこらへんに引っ越してきたの?

赤 んーとね、○○ってとこ!

桃 お、近くじゃん

赤 ほんと!?なんか嬉しい、笑

桃 なんでだよ?笑


話していると赤は親の転勤で隣町からこの街に越してきたよう。そして、話していてわかったのは赤は結構、…いや、大分明るいやつ。話一つ一つをしっかり聞いているのが伝わってくる。


そのまま話し込んでいると、帰りの時間になった。

とはいえ、家が近いのでそのまま話しながら一緒に帰宅することになった。


桃 今日は教室に行くことないから明日自己紹介する感じ?

赤 そうそう。明日、緊張する〜!!


赤は身震いしながらそう言った。


桃 お前でも緊張とかすんのな笑


ふっと笑い、そういうと


赤 そりゃあそうでしょー!俺だって人間ですから????

桃 はいはいw


赤と話しているのは楽しかった。気が合うのもあるだろうし、赤はコミニュケーションを取るのが上手い。自然と相手の心の扉を開くことができるのだ。

「すごいなぁ」と感心しつつ話しているともう赤の家の前に来てしまった。


赤 いやぁ早かったねぇ

桃 わかる

赤 桃ちゃんの家はどこら辺なの?

桃 そこをまっすぐ進んだらすぐそこ

赤 めっちゃ家近いじゃん笑笑

桃 だな笑


その後、俺たちはお互いの連絡先を交換して別れた。


家に帰り、キッチンで料理している母親に「ただいま」と軽く言い、自分の部屋に入る。


部屋に入った時、ポケットに入れていたスマホが震えた。


確認すると、画面には”赤”という名前のメッセージが表示されていた。


メッセージを見ると赤からは

「今日はありがと!俺達、気が合うと思わない?笑」

と来ていて、実に赤らしい文だなとふっと、笑った。


俺は赤に「こちらこそ、楽しかったよ。確かに気が合いそうだな笑」と返事を返し、スマホを置いて課題に取り組んだ。


課題に取り組んでいると赤から返事が来た。俺はすぐにスマホを確認する。見ると、可愛らしいスタンプが来ていた。「かわいいな、」なんて俺らしくないことを考えながら無難なスタンプを選び、返した。


そこで、赤とのやりとりを終わった。

たった数回のやりとりだったが俺はなぜかそのやりとりがとても楽しかった。




夜。

俺は布団に入り、寝ようとしていた。

明日は赤の初のクラスに行く日。どうなるかな。そんなことを考えながら俺は眠りについた。


ToBecontinued.

loading

この作品はいかがでしたか?

5

loading
チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚