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あい
あい
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1話だけがんばろーよって話で書いてみます(?)
ではどうぞ。
春。
まだ少し肌寒い朝。
私は新しい校門の前に立っていた。
「ここが…転校先」
知らない場所。
知らない人。
少しだけ、不安で。
少しだけ、期待していた。
教室のドアを開ける。
一瞬で、視線が集まる。
「今日から来た——」
先生の声。
簡単な自己紹介。
拍手。
でも、どこか遠い。
私は静かに席に座る。
窓側。
春の光が差し込む。
その時。
「隣、いい?」
声がした。
顔を上げる。
そこにいたのは——
やわらかく笑う人。
どこか、安心する顔。
「俺、勇斗」
差し出された言葉。
少しだけ、戸惑う。
でも。
「……よろしく」
気づけば、そう答えていた。
休み時間。
周りのざわざわした空気の中で、
勇斗だけが自然に話しかけてくる。
「前の学校どんな感じだった?」
「普通…かな」
「そっか」
無理に聞かない。
無理に踏み込まない。
その距離が、少しだけ心地いい。
「ここさ、購買の牛乳うまいよ」
ふっと笑う。
「毎日飲んでる」
どうでもいい話。
でも、その“どうでもよさ”が。
少しずつ、私を楽にする。
放課後。
教室に一人残る。
まだ帰る理由もない。
帰り道も、よく分からない。
そんな時。
「まだいたんだ」
振り返る。
勇斗。
「一緒帰る?」
自然な言葉。
迷う時間もなかった。
「……うん」
並んで歩く帰り道。
夕焼けが、少しだけ優しい。
「転校ってさ、最初きついよな」
勇斗がぽつりと言う。
私は少し驚く。
「…なんで分かるの?」
「分かるよ」
笑う。
「顔に書いてある」
思わず小さく笑ってしまう。
その瞬間。
胸の奥が、少しだけあたたかくなる。
まるで。
白くて、やわらかい何かが溶けていくみたいに。
「また明日」
別れ際。
勇斗が手を振る。
私は少しだけ迷ってから、手を振り返す。
「また明日」
その一言が、こんなにも安心するなんて。
知らなかった。
転校先で出会ったのは。
不安でも孤独でもなくて。
やわらかくて、あたたかい。
まるでミルクみたいな恋と。
あの人でした。
ED
はい、これで終わりです。続きは書く予定ないんですが。、無理だと思いますけど
♡500行ったら書こうと思ってます笑
コメント
1件
ん……?え、やっぱ制限つけた方がみんないいねしてくれる説ってことで続き書きます、笑