鏡の前でポニーテールの上に結んだリボンを確認する。
家から10分ほどの距離にあるお城のような校舎が見えてきた、小学校ではあまり友達が出来なかったのでイメージを変えるためにこれ以上無いほど春休みに努力した。
数時間後
私の席は窓際から二番目の一番後ろだった、出来れば窓際が良かったがここでも十分ラッキーだ、隣の席の子は優しそうな女の子だった持っている物に視線を走らせ、会話の共通点がないか探す。が、タイミングの悪い事に先生が入ってきてしまった、話す事を諦めた時に丁度後ろの席から話しかけられた、少しばかり地味な見た目の女の子。
その日の放課後には数人のグループを私は作っていた、自慢ではないがそのグループにクラスのほとんどが入りたがるほどの、大きなグループのトップに成れたのだ。
それが後に私の身の破滅になるとは知らずに…
入学式から早くも一週間が立ち、私は絶好調の中学生ライフを歩んでいたのだ。
友達との会話は大抵今人気の作家について、名前.性別.年齢ともに不明の人気作家[YUME]だ、
実はサラと並びもう一人の天才作家と言われているサラは私自身なので、ライバルの情報を得られるのはとても嬉しい。私も会ってみたいが、一切の情報が入って来ない珍しい人物だ。