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前の席に座るキレイな子、始めはそんな印象だったはず…私は周りとそこまで仲良くしようとするタイプでは無い、無理に合わせる意味も分からないつもりだった。
雑誌をめくるキレイな指の動きに見入り、話をしてみたいと興味がわいた。理科室への移動で少し話しかけてみた、彼女は知れば知るほど完璧な存在なのだ。相手が誰であれ態度が変わらず気さくに話してくれ、もはやクラスの花のような存在。決して高嶺の花ではない、いつも近くで寄り添ってくれるガーベラだ。
彼女の完璧さはまず容姿だ、銀色の糸のように繊細な髪.湖の表面を切り取ったような瞳.まるで妖精のような繊細さを兼ね備え、誰にでも分け隔て無く優しい。そして頭がとても良かった、勉強が出来る出来ないの頭の良さとは違う、コミュニケーション力が高く意見を聞かれると今までとは違った視点の考え方が出てくる。先生にも生徒にも人気な彼女が[YUME]の話をするときだけは表情が変わる。
私は2~3年前から探している人がいる、名前は[SARA]本名か偽名かは分からない。
分かっているのは私が[YUME]として活動を始めてすぐに人気新人作家として業界に現れた、異例の新人と言うことだけ。いつか会って話がしてみたい、あんな素敵な物語を書くのだからきっと素敵な人だろう。椿さんのように…