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渋谷がガイアの圧倒的な力に向き合っている最中、突如として地平線の向こうから重い足音が響いてきた。
ガイア:「……この音は?」
その場にいた誰もが振り返る。戦場に響き渡る足音の主は、一向に姿を現さなかった。だが、渋谷の口元には笑みが浮かぶ。
渋谷:「来たか……石動。」
雲を割るように現れたのは、どこか間抜けな歩調で進む男、石動だった。彼の目は半分閉じられ、眠たげな表情を浮かべている。まるで戦場という緊迫感が自分には無関係であるかのようだった。
石動:「……ふぁあ、よく寝た。ここ、まだ戦ってるのか?」
その一言に、渋谷は思わずツッコミを入れる。
渋谷:「おい、寝てる場合か! 港がやられたんだぞ!」
石動は欠伸を噛み殺しながら、倒れた港の姿を一瞥した。
石動:「……ふうん。そうか。じゃあ、少しだけ本気を出すか。」
その言葉に、ガイアの表情が険しくなる。
ガイア:「お前が石動か。聞いているぞ……『無双』の異名を持つ男だな。」
石動:「え?俺そんなの持ってたん?まあ、どうでもいいさ。ただ、俺が本気を出すときは、誰かが死ぬ時だって決まってる。」
石動がゆっくりと両手を上げると、周囲の空気が変化し始めた。重力が狂ったかのように周囲の瓦礫が浮き上がる。
ガイア:「この力……!」
だが、ガイアは臆することなくその力に立ち向かう構えを見せる。
石動:「さて、法律とやらを操る正義さん。俺の無法地帯に耐えられるか試してみようか。」