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いちごバナナスムージー
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耀聖(ようせい)
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コメント
1件
第5話、一気に読ませていただきました!ルールを守りながら進む緊張感がすごくて、特に「振り向かない」の場面は息を止めて読んでいました。最後の手紙で一気に日常が崩れる感じ、ホラーとしての構成が巧みでゾッとしました。霊媒師さんの行方不明や、幸せな日常の後に来る不気味な伏線が効いていて、続きが気になりすぎます…!
敷地に入った瞬間耳鳴りがした。
キーンとした音が頭を刺激する
近づけば近づくほど足が重く感じ、前に進むのが精一杯。
私は右手に御札の貼ったぬいぐるみを持ち、左手で持たないことを意識した。
・左で持たない
・女の子に近づかない
・1人で行動しない。
・クマのぬいぐるみを踏まない。
・クマのぬいぐるみを落とさない
・声がしても振り向かない
これらを守りながら、呪いを祓わないと、、
私たち3人は団子のように固まって行動した。
そしてついに舘に踏み入れた。
霊媒師さんがここからはライトを使いましょう。薄暗く危ないですから。
と言い、2人にライトを渡した。
向かうべき部屋は2階にあり、ここから少し距離がある。舘の中はやっぱり荒れ果てていた。
ものが散乱したままで歩きづらい。更に、壁も剥がれ瓦礫のようになっている。
窓も割れていて靴を履いていなかったら刺さるくらい。
すると後ろから「ネェネェ」という小さな声が聞こえた。
私は思わず振り向きそうになったが霊媒師さんがギリギリ止めてくれた。
「振り向いたらダメです。進みましょう 」
私は1度深呼吸をしてまた歩き始めた。
しばらく歩くと急に拳人が前に腕をのばして制止した。
どうしたの?と聞くと、足元。と言われ足元を見るとクマのぬいぐるみが落ちていた。
私はハッとルールを思い出して危ない。とボヤいた。クマのぬいぐるみは右でしっかりと持っている。
そしてついに部屋の前に着いた
霊媒師「拳人さん。こちらの御札を持ってください。念の為お経の紙も渡しておきます。万が一私に何かあったらこれを読んでください。」
部屋に1歩踏み入れた瞬間、風が一気に吹いた。そして懐中電灯が点滅をし始めてバチバチという音がなり始めた。
由依さん。絶対にクマのぬいぐるみは落とさないでください。机の上に置いてくださいね。
「よし。ここにしましょう。」
蝋燭を立てて、真ん中にクマのぬいぐるみをそっと置いた。
その瞬間叫び声が聞こえた。
「こちらに向かってきます。塩持って、合図したら投げてください。」
足音が近づいてきた
「今です。」
その合図と共に思いっきり目を瞑って投げた。
悶絶するお化けを横目に霊媒師はクマにたくさんの札をはり、塩を巻き、お経を読み始めた。
「臨・兵・闘・者・皆・陣・烈・在・前」
と唱えながら次々唱えて行った。
霊媒師を襲おうとしている霊を拳人が塩を巻き、御札を背中に貼って次々に防いで行った。
私は混乱しながら早く終われ。と心で唱えた。
霊媒師が唱え終わったあと叫び声とともに大きく舘が揺れ、ヒビ割れが始まった。
その揺れの衝撃で私たちは気を失った。
目が覚めると館の中にいたはずが、外に出ていた。拳人は隣で倒れていたが、霊媒師の姿が見当たらない。
クマのぬいぐるみは無くなっており、記憶からも徐々に薄れていくような気がした。重かった体がふっと軽くなった。
私たちはその場をすぐに離れ、家に着いた。
ニュースを見ると霊媒師さんの名前が行方不明者として上がっていた。おそらくあのあと一人で葛藤したのだろう。私たちは涙を流しながら感謝をした。
私たちの悪夢はこれで終わった。そう安心し、私は拳人に抱きついた。
その後私と拳人は付き合い、同棲をした。
2年後になると、家を引越し、結婚をした。
今では幸せな生活を送っている。
2028年7月15日
ひとつの手紙がポストの中に入っていた。
「なんだろう。」と思い、開けてみると
私はその場で力が抜けた。
手紙
「次はユルサナイ。2人まとめて、皆殺しにしてやる。」
end