青「入りますよ〜」
青「遅くなってしまってすいません」
橙「大丈夫やでw」
橙「ありがとな」
起き上がったうるみやさんはさっきよりも顔を火照らせていた。
青「無理に起きなくていいですよ」
青「熱何度でした?」
橙「8度9分」
青「熱上がってますよね?」
橙「わからんわw」
橙「さっきよりも調子はいいんやけどなぁw」
青「今寒いですか?」
橙「いや?むしろ暑いぐらいやけど…」
青「じゃあ熱上がりきってるので後は下がるのを待つだけですね」
橙「そうなん?」
橙「しゃるは物知りやなぁ」
青「ありがとうございますw」
青「あ、食欲あります?」
作ってきたはいいものの、うるみやさんの食欲があるかはわからない。
橙「あるで〜」
青「卵粥作ったので食べてください」
橙「ありがとうな」
青「じゃあ夕飯作ってくるので」
寝室を出ようとドアに手を伸ばすと、カシャンと落としたような音がした。
橙「すまんなぁw」
橙「大丈夫やで」
青「大丈夫なわけないじゃないですか」
大丈夫と言ってスプーンを拾ったうるみやさんは熱で力が入っていないみたいだった。
青「スプーン新しいの持って来ますね」
桃「あっ!しゃる〜!」
赤「できたぞ!」
青「じゃあ焼こっか!」
紫「ねぇうるは?」
青「うるみやさんお熱出てるから寝てるよ」
紫「うるも一緒がいい!」
緑「駄目だよ。しの」
緑「わがまま言わないで」
紫「うるのお熱治して!」
ご飯作ったり一緒に遊んであげたり、勝手に親気取りしてたけど、やっぱりうるみやさんじゃないと駄目だよね。
本当の両親が大好きな気持ちは、俺にもよく分かるよ。
青「ごめんね」
青「病原菌とは戦えないや」
青「ごめんね」
青「すぐ戻ってくるからちょっと待っててね」
青「はい」
橙「ありがとうな」
橙「ごめんな、大変やろ…」
青「大丈夫ですよ」
橙「俺のことなんてどうでもええから子どもたちのこと見てくれへん?」
そう言ったうるみやさんの手は震えていて、スプーンを今にも落としそうだった。
青「どうでもよくありません」
青「スプーン貸してください」
うるみやさんから奪ったお粥をスプーンで掬う。
青「はい、口開けてください」
橙「ッ…///」
青「何照れてるんですかw」
青「ほら、早く」
橙「パクッ」
橙「うまい…です///」
青「そうですかw」
青「よかったですw」
何故か敬語になっているうるみやさんの顔はさっきよりも赤くて、可愛いと感じてしまった。
桃「しゃるちゃーん!!」
桃「ハンバーグ焦げてるよー!!」
青「嘘?!」
青「ちょっと行ってきますね!」