「ダノッチ〜!」
後ろのから自分のあだ名を呼ばれて、我に帰り後ろを振り向く。
後ろでは、手を大きく振る友達とただこっちを見つめる友達がいた。
無舵野「なんだ、お前らか」
無舵野はそう呟くと、また海の方を見たがあの綺麗な”何か”はいなくなっていた。
花魁坂「ダノッチ、何してたの?」
いつのまにか近くに来ていた花魁坂が自分の靴と靴下を脱ぎながら、聞く。
無舵野「海を見ていた」
真澄「珍しい事もあるもんだなぁ」
花魁坂「確かに〜」
無舵野はこの2人は俺をなんだと思っているんだろう、そんな事を思いながら海の向こうを眺める。
花魁坂「冷たッ!」
花魁坂「まっすーも入れば〜?」
真澄「誰が入るかよ」
花魁坂「えっー、、、」
パシャと音がして、海水が宙を舞う。
真澄「おい、」
海水で、濡れた真澄がいつもより低い声を出す。
花魁坂「あ、、ごめん、まっすー笑」
花魁坂の笑い声が混じった謝罪に、真澄がキレる。
真澄「お前も濡れろ!」
花魁坂「きゃー!やめて〜!笑」
互いにふざけながら、水を掛け合う同級生を横目に、無舵野は静かに心の中でまた来ようと誓うのだった。
終わり
コメント
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!最高です✨️ 続きが、めっちゃ気になります!
続き気になる、、✨