テラーノベル
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ある日の休日、ソロは久々の休みに思う存分寝ようとしていた。しかし、幸せとは儚いものでバンッと勢いよく開いた扉によって終わりを告げた。 「センセー、遊びに来たぜ〜」
「………シャオ、何しに来た」
「だから遊びに。他の奴も誘ったけど今日はみんな都合悪りぃんだって、よ…」
「?どうした」
変なところで言葉が途切れ途切れになったシャオを不思議に思って首を傾げると、ふと頭に違和感を持った。恐る恐る触ると、そこには普通あってはならない感覚のものが二つ…バッと窓を見るとそこには髪の色と同じ色の三角の猫耳が生えていた。
「な、何だこれ!?」
「センセー…」
「や、俺の趣味じゃねぇぞ!寝る前はこんなもんなかった!」
「冗談だって。そんなに慌てんなよ」
慌てて弁明しようとするソロに笑うと、シャオは扉を閉めてこっそり鍵も閉めた。
「なぁ、それちょっと触らしてくれ」
「はあ?」
「昨日のセンセーの特訓、最後まで耐え切ったらご褒美くれるって言っただろ?」
「それは…デザートやるってやつだろ。何で撫でさせなきゃいけねぇんだ」
「良いじゃん良いじゃん。そっちの方がご褒美なんだって。減るもんじゃないし良いだろ?頼むよ」
ジーッと覗き込むように期待の眼差しを向けられてソロの方が折れた。
「…分かった。最近お前にはクラスのことで助けられたことあったしな。好きなだけ撫でて良い」
「よっしゃ!」
キラキラとした目でベットに上がってくるシャオに好きなようにさせるかとため息を吐いたソロは後から後悔することとなった。
「センセーの髪って結構ふわふわしてるよな」
「そうか?」
「耳も結構ふわふわしてる。あ、尻尾まであるじゃん。猫って尻尾の付け根のとこ好きだよなぁ〜」
「っっっ!!」
猫が大好きなだけあって撫で方が上手い。耳の裏を撫でられてスッカリ気を抜いていたソロは尻尾の付け根を軽く叩かれて思わず声が出かけた。
「///???」
「耳ちょーふわふわ…気持ち〜」
「ぅぁ…」
「柔らけぇ〜」
猫耳の中に軽く指を入れてくるシャオに声が漏れないよう口を塞ぐ。好きなだけ撫でていいと言った手前、やめろとは言えない。それに、とにかく撫で方が上手い。気を抜けば情けない声が出てしまいそうだ。必死に理性をかき集めて耐えているが、シャオの手は止まらない。
「学校によくいる奴はここが好きでさ〜」
「ふっぅ…」
「いっつも擦り寄って来てくれるけど、実際どこが気持ちいか分かんねぇからセンセー教えてくれよ」
「は、あ?教えるって、何をっ」
息が切れそうになるのを耐え、何とか質問を返す。
「そりゃ撫でられた感想だよ。どこが気持ちいとかどこが嫌いとか」
「んな、もん…知るかっ」
「えー、でもさ…さっきからここ気持ちよさそうじゃね?」
「んんっ」
腰のあたりをトントンと叩くとソロの体がビクリと揺れた。力が抜けてシャオの肩に額を預ける。肩を掴むては小刻みに震えていた。
「どう?」
「っ、力が…抜ける。それ、やめろっ」
「え〜、どうしようかなぁ」
「はっ、ん…ぃっ!?っ〜〜〜!!?」
「あ、ごめん。痛かったか?」
尻尾を触っていたシャオの爪がソロの敏感な尻尾の付け根をカリッとかいてしまった。その瞬間、背筋に今まで感じたことのない甘い刺激が走り、目の前がチカチカとする。
「ごめんな…」
「ぁうっ…ヒリヒリ、する…!そこっ触んな!」
「え?」
優しく撫でられて余計に感じやすくなってしまった尻尾はビクビクと震えていた。流石に夢中で撫でていたシャオもソロの様子に気がつき始め心配になって顔を覗き込むと、顔を真っ赤にして目尻に涙を溜めてトロンとした表情のソロと目があった。動揺して耳に入れた手と尻尾を撫でる手がピクリと動いた瞬間、不意打ちで声を抑えきれなかったソロから甘い声が出る。
「んぁっ」
「へ…!?」
「〜〜〜っ////」
「せ、んせ…?」
「もう良いだろ!離せ!」
「…ごめん無理」
「はぁ!?」
肩を押して離れようとしたが、その手をシャオに押さえつけられベットに縫い付けられた。
「ちょ、おい!何すん、いてっ」
「煽ったのはセンセーだぜ?」
「何言って…」
「好きなだけ触って良いって言ったのはセンセーだろ?センセーの反応、興味あるし?安心しろって!俺、猫の扱い上手いからさ。ご褒美、だろ?せ、ん、せ♪」
「……嘘だろ…」
キラキラとしていた目は今や獲物を前にする肉食獣のようにギラギラと光っている。それに背中が泡立つような感覚がして逃げようと力を入れたが、尻尾と耳を優しく撫でられて力が抜けた。猫の本能には逆らえないようで喉がゴロゴロと鳴り始める。
「おっ、どうなってんだ?声帯系も猫になってんのかなぁ。ちょっと“にゃー”って言ってみてくれよ」
「誰がっ言うか!」
「ほれほれ〜」
「ぅくっ」
「結構ねばるな〜これならどうだ!あむっ」
「んにゃあっ!?なにっ、ゃめ…」
「んふふ、きもひーらろ?(気持ちいーだろ?)」
「そこで、喋る、なっ!」
ソロの手をそこら辺に投げてあった彼のネクタイで結び、ベッドに固定したシャオはソロの猫耳をパクリと噛んだ。バタバタと足を動かすソロに蹴られないよう足の間に自分の体をねじ込み、片足を自分の肩に乗せて固定する。アムアムと口を動かすたび、耳がぴくぴくと動く。最後にペロリと舐めて口を離すと、ソロはクタリと力が抜けて全力疾走した後のような荒い息をしていた。
「はぁーっ、はあーっ」
「センセー?大丈夫か〜」
「これがっだい、じょうぶにっ見えるか!」
「んー、見えないな!でも、俺も辞めてやりたいのは山々なんだけど出来ないんだよなぁ。こんなチャンスもう来ないだろうし。なんか逆らえない。ソロセンセー、エロいし…もっと見せてくれよ」
「っ、悪ふざけもここまでに…あ!?」
言い終わる前に転がされうつ伏せにされた。黒一色の地味な服の間からしなかやかな黒い尻尾がスルリと出ている。それに指を絡めながら撫でるとピタッと大人しくなった。布団に爪を立てて快楽に耐える。
「ふ、ぅ…」
「気持ちぃなぁ〜」
「ん、ンん"っ」
「声我慢しなくても良いんだぜ〜。出した方が楽だろ?」
「ぁ"…くぅっ」
「あー、そんなに指噛むと血が出るだろ〜」
「はっぁ…」
指を噛んで耐えていたソロをやんわり止める。口元から手を外してやるとクッキリと歯の跡ができていた。手を離せと涙目で睨んでくるソロに怖くないんだよなぁ、と思いながら歯形のついた指を自分の唇に寄せ、ペロリと舐める。
「っ!?やめろ!はなせっ…ぅあっ」
「昔から言うだろ?唾つけときゃ治るって。大人しくしろよ、センセー」
「んぅっ(やばいやばいやばい!!これ絶対ダメだろ!!仮にも教師が生徒に組み敷かれるなんてっ!つか、これ誰かに見られたら終わる。俺の人生もコイツの人生も!側から見たらやばい光景では?抵抗しようにもシャオの撫で方が上手すぎて力はいんねぇ…弱い刺激と強めの刺激が交互に…うぅ、暗殺者として最強の俺がこんな、こんなガキに!!絶対誰にも言えねぇ…!)」
「……なんか別のこと考えてるだろ。妬けるねぇ」
「ひぅっ、あ?っっっ////」
ムッとしたシャオはソロに見せつけるようにして彼の指を舐めた。それはもうじっくりと。いつも見せない表情を次々に見せるソロに少し気をよくしたシャオは名残惜しそうにソロの指から口を離す。
「センセーってさ、もしかして感じやすい?」
「はぁ!?んなわけっ」
「猫になったからと思ったけど、指は猫化してねぇし…こっちでも試してみるか。ふぅ」
「ひあっ」
「やっぱり」
人間の耳の方に息を吹きかけるとビクリと反応した。自分の想像通りの反応に満足そうに笑うとシャオはソロのメガネを外して目尻に浮かんだ涙をチュッと吸った。
「う…」
「センセーさぁ、ギャップすごいよな。最初の頃は猫被ってたし、無愛想だと思ってたけど結構こっちの反応いいし。俺ノーマルだったはずなんだけど…センセーならいける」
「………はぁ!?何言ってんだ!さっさと退け!これ以上はなしだ!」
「世間体を気にしてんの?大丈夫だって。どうせ俺はD組だし、俺達が言わなきゃバレないって」
「そう言う話じゃねぇ!大体っ」ポンッ
「あ、消えた」
軽い音がして煙が消えると、謎の猫耳は消えていた。
「ったく、結局何だったんだよあれ…」
「まぁ良いじゃん。センセーの可愛い姿見れたし」
「んなっ!?」
「それに…俺達、結構身体の相性良さそうだ。センセーも気持ち良かっただろ?」
「っ!全然!気持ちよくなんかなかった!」
「え〜、ここで嘘つくのかよ。ま、良いけど。これから教え込んでけばいいし」
恋人がするように口付けすればビクリと震える。シャオは舌を上手く使ってソロの口の中を舐め回した。
「んむっ!?ん、ンんっは、ふあ…ぁ」
「ん…かわい…」
「う…ぅんん、ぁん……んぅっは、んんっ」
ぢゅるるっ、と音をさせて吸うとより反応が良くなった。ネクタイで固定した手が必死に縋り付いてくるのに気分が良くなる。あの時、自分を授業に出すために色々と準備をしていたソロを見てカッコいいと思った。落ちこぼれのD組を見捨てずに指導する姿にいつからか惹かれ始め、今日のソロとのやり取りでやっと自覚した。
「(俺、こんなにソロ先生のことが好きになってたんだな。もっと強く、深く繋がりを持ちたい。こんな表情を見せるのは俺だけにしてほしい…ああ、重症だな。相手は十も年上だぞ?それも学生と教師…恋愛小説で言う禁断の恋かよ。ハハッ笑えてくる。この人のことは全然知らねぇ。けど、好きだ。何があっても受け止めて、俺じゃなきゃダメって言わせてやる)覚悟しろよ、先生♪」
その日、あまりの濃厚なキスに気絶したソロはニコニコなシャオに抱きつかれた状態で目覚め、数秒後発狂したそうだ。
―ソロ先生、撫でさせて?―
コメント
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うわっ、第1話からすごい展開…!猫耳ソロ先生、完全にシャオのペースに巻き込まれてて笑ったけど、最後の方はもうドキドキが止まらなかったわ。教師と生徒って禁断感がたまらないし、シャオの「覚悟しろよ」ってセリフにゾクッときた。続きが気になりすぎる!