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❤️ side
🤍「舜太、レコーディング室に来れる?」
じゅうに呼ばれてレコーディング室に行くと、メンバーが撮り終わったKISSPLANを通しで聞かせてくれた。
❤️「じゅう…これ、誰かメンバーじゃない人がレコーディング入ってる…?」
じゅうが小さく頷く。
歌割りは矢野が居ることを前提としていたもので5人だったはず。誰かが代わりに歌わない限り完成することのないKISSPLANは、一部分も欠けることなく完璧に収録されている。
M!LKのメンバーが穴埋めをしていないことは容易に分かった。となると、メンバーでない誰かがレコーディングに参加していることになる。
俺らに無断で、勝手に何やっとるん!?
普通ならば反発心が湧いてもおかしくないと思うが、今回ばかりはそんな考えに至らない。
この歌い手はきっと、自分なりにこの曲のストーリーに合わせた表現方法を考えたのだろう。
透明感のある綺麗な声で、息遣いの感じられる歌い方からは、今回のコンセプトである色気が確かに感じられた。
ふと、今までの勇ちゃんや太ちゃんとのやり取りを思い出す。この声はきっと。
❤️「…吉 田 仁 人さん…よな」
🤍「……そうだよ。彼の歌声初めて聞いたけど、めちゃくちゃ俺らの声に馴染んでるよね」
じゅうの言う通りだ。初めて自分達の声を合わせたとは思えないくらい、全体に馴染む吉田さんの声。
この事実にも驚いたが、ハモりの部分にも衝撃を受けた。
❤️「これ、低音も高音も結構ハモり部分あるけど…吉田さんの声よな…?」
🤍「……そうなんだよ。主旋律を全く邪魔しない、けどそのフレーズを華やかにしてる。俺もめっちゃ驚いてさ。すごいハモりだよね。」
❤️「うん…ホンマにスゴい…」
マネージャー「初めに佐野さんから希望があって、彼にKISSPLANのダンスと歌を練習してもらってましたが、どちらもめちゃくちゃ上手いと各方面から話を聞いたんです。」
マネージャーから声がかかり目線を向けると、吉田さんの資料だろうか、パラパラと手元の書類に目を向けている。
❤️「やっぱり誰が見てもそうなるんやな…」
マネージャー「はい。かなりの高評価です。グループ活動させるか個人で動かせるかを判断するためという名目で、今回KISSPLANのレコーディングに参加してもらっちゃいました。最終的には社長判断になるのでどうなるか分からないですが…」
間を置いて、マネージャーが俺らを見る。
マネージャー「M!LKと吉田さん、最高に合うと思います」
先程のやり取りを思い出しながらエレベーターに乗り込む。
❤️(吉田さん…ホンマにすごいな……)
録音したものであれだけすごいんだから、きっと生で聞いたらもっとすごいんだろう。
直接吉田さんのダンスを見た太ちゃんも、かなりの衝撃を受けたはずだ。
その場で思わずMI!LK加入を打診したのも理解できる気がする。
エレベーターが1階に到着した。
裏口からタクシーを拾おうと向かうと、男性が2人口論しているのが見える。
1人は長身のモデル体型。ちょうど俺と同じ位の背丈だろうか…もう1人は…
❤️「え…?吉田さん……?」
そう思った時には既に、無意識のうちに駆け出していた。
💛 side
💛(疲れた…)
疲れた身体を引き摺りながら、とぼとぼと歩く。
毅と一緒に夕飯を食べる約束をしているため、待ち合わせ先の裏口へと向かった。
今日は会社の人と打ち合わせと聞いて会社に来たが、はじめに案内されたのはレコーディングスタジオだった。
恐らくM!LKというグループの持ち歌になるであろうKISSPLANを、己の活動の判断材料にするからと振付師から振り入れをされたばかりだった。
一応歌のパートも練習しておいてねと言われてはいたが、まさかレコーディングさせられるとは思っていなかったため、想定外のことに焦る。
💛「これ、俺のレコーディング必要あります?」
思わずスタッフさんに聞いてしまったが、ただただ笑顔で躱されるだけ。
全くもって納得できなかったが、一応曲全体のイメージを膨らませて自分なりに練習はしていたため、披露できる場が与えられるのは有難いことかと思い直し、収録に臨ませてもらった。
実際のレコーディングはなかなか良かったんじゃないかと思う。 自分の曲のイメージ通りに、少し色っぽさというか、息遣いみたいなものを織り込めたように思う。
やっと終わったー…と思っていたら、スタッフさんから衝撃の一言が落ちる。
スタッフ「仁人さん、歌めっちゃいいですね。このままハモリパートも録っていいですか?」
💛「…は?ハモリ…?」
スタッフ「はい、ハモリ。」
何を言われているのか理解できず聞き返すも、オウム返しを受け頭を抱える。
💛「いやいや、聞いてないし練習してませんて」
スタッフ「あ、大丈夫です。試しに録らせてもらうだけなんで。そんなに深く考えないでください!」
ニコニコ笑うスタッフさんに疑いの目を向けるが、試し録りですから気楽に!と再度も声を掛けられる。
💛「……まぁ、なら…やります」
スタッフ「ありがとうございます!では、ハモリパートの歌ってほしい部分なんですけど…」
提示された紙を見ると、結構な量の歌詞に黄色マーカーが付いている。よくよく見ると、ハモりという文字が見えて、思わず2度見する。
💛「え、待って。これ、黄色い部分全部ですか?」
スタッフ「はい!」
驚いてスタッフさんに声をかけると、元気の良い、端的な、分かりやすい返事が返ってきた。
💛「いや…いやいや、おかしいでしょ!?量エグくないですか?無理ですよ!てか、なんで俺!?」
スタッフ「無理じゃないです!はい、デモテープ流すんで確認お願いしまーす!」
💛「……はぁ」
あの後、なんだかんだ大量に音撮りをされてしまい、その後の打ち合わせは疲れて集中できなかった。
毅にたくさん話聞いてもらうかー…と思い歩みを進めていくと、長身の人影が見える。
💛「毅、ごめん。待たせた―――…」
修斗「……よぉ」
💛「…なんでお前がここに居るんだよ」
声を掛けた先に居たのは待ち合わせていた毅ではなく…以前共にdropとしてチームを組んでいた修斗だった―――
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コメント
6件

このようなifストーリー書けるのほんとすごいです✨展開楽しみにしてます💛
更新ありがとうございます!! 寝起きで開いたら小説が更新されてて!?毎回朝投稿してるの本当尊敬ですo̴̶̷ ̫ o̴̶̷̥᷅ 今回も面白くてスクロールする手が止まりませんでした笑 学校で疲れすぎて帰ってきたら体力抜けて寝ちゃってたんですけど、頑張れる気がするので頑張ってきます(இωஇ) 朝からありがとうございました!!
