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あくまで、親友

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あくまで、親友

1 - あくまで、親友

♥

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2025年10月25日

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寂しい!!!




「は?」って思ったか?

お前の気持ちなんざ知らん。

私は魔理沙。ごく普通の魔法使いだ。

いきなりなんだが、私には親友がいる。

そいつの名は、博麗霊夢。巫女だ。

よく腋巫女とか貧乏とかイジられてるけど、

んな事無いからな?


失礼。

…で、最初言った「寂しい」って、意味分かるか?

最近、霊夢が相手をしてくれないんだ。

「よう、霊夢!」

なんて声をかけたら、すぐに顔を背けて逃げるんだよ。

そりゃあもう、とんでもねえ速さで逃げる。

少し前まで、アイツとは何でもしてたなのになあ…


例えば?

例えば、か…

まあ、酒は一緒に呑んで…泊まるのも普通だな。

あと…一緒に風呂入ったり、冬はマフラー巻いたな。

2人で1枚だけど。

…普通じゃん。

アリスに魔法でも掛けられたか?

どうすれば良いんだか…


あ。

そうだ、霊夢ん家(神社)、行こう。(泊まりに)

会いに行って聞けねえなら、家を占領するのみ。

そうと決まれば、早速行こう。


着いたぜ。

流石は魔理沙ちゃん。


「霊夢ー!家取るぞー!(?)」

「は?」

やべミスった。


「…」

「あちょ、おい待て霊夢!」

「…!」

「…速えなんてもんじゃねえ…」

ま、いっか。久々に”動く”としますかね…



私、霊夢。

普通の巫女。

単刀直入に言うと、魔理沙が好き。

まあ、うん。そっちの意味で。

じゃあなんで逃げるのって?

合わせる顔が無いのよ。いろんな意味で。

きっかけとか色々あるのよ…

まあ…意味から話すと。

単純に恥ずかしいのと、キモくなってる。(多分)

キモいってのは、まあ…

恥じらったりニヤけたり…です。説明終わり。


きっかけは…宴会の王様ゲームにて。

紅魔館のお嬢様が、

「2番が3番に、壁ドンで告白して。」

なんて言ってきた。私は3番でした。

2番は誰かって?

神奈子に決まってんでしょうが(?)。

あいつの告白は…まあ…

下手くそで可愛かったわ。照れてたし。

問題はその後よ。宴会の後。


魔理沙は神社に泊める予定だったの。

私が廊下を歩いてた時にそれは起こった。

後ろから魔理沙が抱き着いてきたのよ。

で、耳元で…


「お前を愛して良いのは、私だけだよな?」


って。

反射的に振り返ったら、キスされた。

酔ってたのもあって、魔理沙は止まらなかった。

魔理沙ったら、乱暴に私を押し倒してきたのよ。

廊下に。

でも押し倒される時、魔理沙が頭だけは守ってくれた。

そして、そこら辺から魔理沙は暴走し始めた。




ドンッ!

「好きだ、霊夢。」

「好き…!?てかこれ、床ドンってやつ…?」

「…お前は、どうなんだ?」

「え、何が…?」

「私の事…好きか?」

「えっ?」

「…答えろ。好きか、好きじゃないのか。」

「そんなの…」


声に出そうとしたけど、出なかった。


「…ずっと、嫉妬してた。お前の周りの奴らに。」

「…それって、どういう理由で?」

「あいつらは、何かとお前に群がりやがる。」

「む、群がるって…アンタねえ…」

「…なあ、霊夢。」

「今度は何よ…」

「答えを聞かせてくれ。」

「…」

「…なんで、黙るんだ?」

「それは…」

「…言ってくれないお前が悪いんだからな。」


…はーい。

随分と長い事、思い出してましたね。はい。

でも、こんな事されたら誰だって堕ちるでしょ。

私は堕ちたわ。

私が恋色マスタースパーク撃てそうなくらい。

だから、魔理沙を避けてる。ニヤけるから。




「よし、こんなもんでいっか。」

霊夢が飛び出して行ってから、数時間。

私は神社で、家事、炊事、その他諸々をしている。

これでも飯は自信あるからな。

…家は汚えけど。

「さあて、霊夢はどんな反応するかな〜…」


それにしても、私を避ける理由が分からないな。

なんか霊夢に悪い事したっけ?

…アイツが帰ってくるまで、本でも読むかな。




「…流石にもう居ないわよね?」

私は神社に戻ってきた。

流石にもう居ない…と、思って、帰った。

「え?」

でもそこには、確かに魔理沙がいた。

嘘でしょ?

「…お、帰ってきたな。おかえり。」

「…」

「霊夢、こっち来い!」

「…うん…?」

(あああ…顔キモくなってないよね…恥ずかしい…)


「ほれ。飯だぞ。」

「…なんで?」

「ん?なんでって?」

「…いや、何でもない。」

「いやー…なんかお前に悪い事したかなってさ…」

「わ、悪い事…?」

「え、それで避けてたんじゃないのか?」

「いや…違う、けど…」

「…そか。なら良かった。」


魔理沙は、ご飯を作ってくれていた。

理由は分からないけど。


「食おうぜ?」

「…うん。」


「霊夢。なんで避けてたんだ?」

「…教えない。」

「なんでだよ。」

「…あの時の宴会。」

「宴会?」


お前を愛して良いのは、私だけだよな?


「…」

「…」

(あれか…少し覚えてるけど、そういえば言ったな…)

「…思い出した?」

「ああ…まあ、曖昧だけどな…」

「…それ以降、恥ずかしくて。本当じゃなくても。」

「え?」

「え?って何よ。」

「…本当に好きだぞ。霊夢、愛してる。」

「え?」

「え?って何だよ。」

「…」

「…」

「…そういうジョークは控えてよ…?」

「あー、はいはい。分かりましたよ。」

「…もう…」


ああ、やっぱり好き。

こいつの事は好きだけど。繋がりたい…けど。

この絶妙な距離感が、私は好き。

だから今日も、あくまで”親友”として隣に居ようか。

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