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「…眠い。」
立とうとしたら途端、突如眠気に襲われる。まだ夕飯を食べて皿を軽く水に浸しただけで風呂にですら入ってない。これはまずい…まずいのだがそれでも夕食後。仕事の終わった後。眠気に抗うことは難しい。というか無理。明日特に用も無いけど…せめてもパジャマには着替えなければ……。
ありがたくも思考はちゃんと回っているらしく、パジャマに手を伸ばす。
う…眠い。風呂は流石に無理か…。
パジャマの袖にそっと腕を通し、おぼつかない足取りで隣の部屋まで歩く。初めてリビングと寝室が隣で良かったと思った。ドアを閉め、モーニングコールと共に開けた、窓のそばに寄る。緩めのパジャマなため、かなり冷たい風が吹き込んでくる。それでも眠気は覚めないが。パシャッと音を鳴らしながら窓を閉める。
「ふわぁぁ…。」
涙を手でそっと拭う。ふわふわの布団。今日に限ってシワ一つないほどきれいな掛け布団。これは…寝るしかない。掛け布団を折り、布団に足を入れる。折りたたんだものを元の形に戻す。
「…おやすみ…なさ…い…。」
一人の部屋に優しく響く声。布団横のパンダのぬいぐるみはその声を聞いていたのかもしれない。そんな事を考える間も無く、布団の暖かさにより、意識は溶かされた。
主人公はNakamu想定です