テラーノベル
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「まずは、この場でヒアリングを行います、お二方の出会いは? 交際期間は? まず、パクさんからお答えください」
桜の心臓はバクバクと暴れ出し、バーガーショップで何度も練習した口裏合わせが急に薄っぺらく感じられた、一週間前まで、私達はただの上司と部下だった・・・プライベートお互いの事など・・・
―ああっ!どうか質問集どおりに答えられますように―
ハラハラしながらジンを盗み見るが、以外にも落ち着いた表情で彼は口を開いた
「私の経営する会社・・・WaveVibeで・・・彼女がアシスタントとして入社したのがきっかけです、三年前から一緒に働き、彼女の明るさに惹かれました・・・」
ジンの声は低く慎重だった、しかし浜崎が突然割り込んだ
「ズバリ! 交際期間は?」
「こっ・・・交際期間? えっと・・・一年です!」
ジンの声に僅かな動揺が滲んだのを見て、浜崎の眉がピクリと動いた
ギロッ 「経緯説明書には、二年と書いてありますよ?」
―しまった! ―
アハハハッ! 「 いっ・・・一年間はジンさんが何も言ってくれなかったんですよぉ~! でも、付き合ってるようなものでしたから、交際期間は二年! そうそう、ジンさんったら、なかなか告白してくれなくてぇ~! ちょっとごっちゃになってるみたい~!」
桜が慌ててフォローに入る、彼女の笑顔はまるで舞台女優のように無理やりだった、それも浜崎が冷たく遮る
ギロッ 「パクさんにお答えいただきたい!奥様は別に質問します」
「・・・すいません・・・」
桜は小さく呟いて目を伏せた、堅物のジンさんは嘘が下手すぎる! そんな顔してたらバレちゃうよ! この先どんな質問が来ても私がフォローしないといけないわ!・・・
桜は心の中で思った その後も浜崎の質問は容赦なく続いた、幸い桜が事前に用意した想定質問集のおかげで、ジンはなんとか無難に答えを重ねた、二人の出会いのエピソード、好きなデートスポット、互いの癖・・・などなどなんとか二人は矛盾なく答えられた
「それでは、ここからは少し込み入った質問です、お二人、同時にお答えください」
浜崎の声が一層低くなり、部屋の空気が緊張した
「奥様はベッドでどちらに寝ますか? 右? 左?」
ジンと桜はハッと顔を見合わせた
こんな質問想定してなかった! 桜の頭は真っ白になり、ジンの瞳にも動揺が宿る、二人の間にまるで電流のような緊張が走った
―どうしよう・・・どっ・・・どっち?―
ジンを見ると彼も目を閉じて考えている様だ
「お二人同時にお答えください、いいですね、サン、ハイッ!」
―いちかばちか!ええいっ!確率は半分だ!―
「左!」
「左!」
二人の声が奇跡的に重なり、互いにまたハッと顔を見合わせた
ハァ~・・・ ―当たった・・・!よかったぁ~!―
桜が心の中で叫んだ、一瞬で二人は脱力し、桜は安堵の息を吐き、ジンにおいては椅子の上で体から力が抜けたように転げ落ちそうになっていた
「フム・・・よろしい」
浜崎は無表情で頷きながら書類に何かを書き込む
コメント
2件
わははは🤣🤣🤣 まるでクイズ番組みたい😂 頑張れ〜二人とも✊️🚩
まだ質問が続くのね💦二人同時へ質問上手く乗り切ってーーー(*•̀ㅂ•́)و✧