生きたいって思うだけ。
死にたくないって願うだけ。
意味なんて無いってわかってる。
どうせすぐ死ぬ。
それまでずっと、この代わり映えのしない生活で、病室で。
……なんで、自分なのかって何度も思った。
未練を残して無意味に死んでいく。
あぁ、なんて気持ち悪い世界。
こんな身体にうんざりして。
普通のヒトを、羨ましがって。
原因はわからない。
いつ、こうなってしまったかも思い出せない。
いい加減飽きてきて、さっさと死んでしまいたい。
失敗してるから、死なないだけだからずっとここにいるだけ。
怪我もするし痛みもある。死なないだけ。
僕は、こんなこと望んでない。
生きたい病人と、死にたい不老不死のお話。
※ATTENTION※
以下は本作品全話に影響します。
・キャラ / 口調の崩壊が発生する可能性が高いです、してます
・完全二次創作作品です
・御本人様方とは一切関係ございません
・本作品にBL要素は含みません
・病み / 自殺表現はありますが自傷行為の描写はありません
きんとき視点
*「貴方の病気は、手術をしても助かるかわかりません。むしろ助からない方だと思っていてください」
医者の言葉を忘れられない。
ほとんど、”貴方は生きられない”なんて言ってるようなもん。
やり残したことなんていっぱいあるのに。
もっといっぱい会いたい人も、話したい人もいたのに。
何も無い空間で、病室で、1秒1秒過ごすしかないなんて。
ガラガラ、と病室の扉が開く音がした。
??「あのまま放置してくれても良かったんだけどな〜」
*「周りに迷惑がかかるのでダメです。それに、放置しても貴方死ねないでしょう…」
??「そうだけどさぁ」
*「怪我も骨折もしますし痛みもあるでしょう。安静にしてください」
??「はい……」
“死ねない”。
そんな単語が聞こえ、思わず見つめてしまう。
空いていたおれの隣のベッドに横たわり、”今回はいけると思ったんだけどな”なんて聞こえる。
*「安静に!!しててくださいね」
なんて念押しをして看護師は部屋を出た。
この人は何者なのか。
??「……僕の顔、なんか付いてる?」
kn「えっ?あ、いや」
「さっきの会話で、貴方死なないって聞こえて…」
??「あぁそうなんだよねw僕不老不死になっちゃって」
「本当は普通に死にたかっただけなんだけどなぁ」
この人は軽くそう言った。さも当然かのように。
口ぶり的に死にたい人には見えないが。
??「君は怪我もなさそうだし病気?変わってあげたいなぁ」
kn「まぁ、はい…治らないって言われてて」
??「そりゃ不憫だ」
「あ、そういや名前は?てかタメで話さね?」
kn「あっそうだね…俺はきんとき」
br「僕はBroooock。多分これから何回もここ出入りするから、よろしくね〜」
距離の詰め方が怖いくらいだ。
文字通りの陽キャって感じがする。
それに何回も出入りと、こいつが言うと平和じゃない。
ただ入院中の話し相手として凄く助かる。
フレンドリーで話しやすいし、それにどこかで会ったような……
𝒏𝒆𝒙𝒕↪
コメント
3件
タイトルかっこよすぎる… サナトリウムっっ👍🏻 不老不死持ってくるの好き