「完遂したんだ! すごーい!」
エミが喜々として、パチパチと手を叩く。
「……うん、無事にちゃんと約束が果たせたのも、後押ししてくれた二人のおかげでもあるから……本当に、ありがとうね」
小さく頭を下げて感謝の気持ちを伝えると、
「そういうところだって」と、アミが口にして、「うんうん、そういうところなんだよね」と、エミが頷いて、(なんのことだろう?)と、ひとり首を傾げた。
「そこが、美都のいいところなんだって」
「だよね〜」と、アミの言葉にエミが語尾を重ねる。
「そういう素直な可愛いさが好きって、そう言われたことなかった?」
エミの指摘に、「あっ……」と思わず声を詰まらせる。
「これは……言われたことが、あるな?」
アミにビシッと指を突き付けられて、途端に頭の中にむくむくと彼のあんなセリフやこんなセリフが湧き上がってきて、顔がまたもみるみる真っ赤になったのは言うまでもなかった。
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