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同日09;45
川崎市・東扇島 基幹的広域防災拠点オペレーションルームは騒然となっていた。
さくらテレビ局の朝の報道番組内で、ゲスト出演していた倉敷と幣原がこう宣言したのだ。
幣原は悠々と立ち上がり、声高らかに叫んだ。
「我々、新国家日本新党の夜明けは近い」
すると、武装した黒ずくめの男達がスタジオ内へと乱入し、続けて倉敷 がカメラに向かって話し始める。
「私たちは無意味な闘いは好みません。間も無く東京区はあの忌まわしいオーロラに包まれる事でしょう。2日間の猶予を皆様には与えたい。それはもちろん、官民全ての人間が対象となるでしょう」
局アナの羽田新一が割って入った。
しかし、向けられる銃口に声は震えていた。
「すみません、事情がよく飲み込めないんですけど。これはいったいどういう事なんでしょうか?」
その隣の局アナの千々和なつみは、目に涙を浮かべながら状況を飲み込めずにる様子で、視聴者の同情を誘った。
それでも、淡々とした倉敷の声がスタジオ内にこだまする。
「我々は、東京区を48時間後に閉鎖致します。我々と共に道を歩む者は残り、そうでない者は退去していただきたい。我々は此処に命を懸けている!」
倉敷は、勿体ぶった言い回しで、
「新国家東京!これをもって建国を宣言します。今日という日は、永遠に語り継がれる記念日になるでしょう!」
この日、傀儡国家東京国が誕生した。
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