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鬼島くんとシーナさん

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鬼島くんとシーナさん

51 - 51話*鬼の春休み 前編*③

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2022年08月22日

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その日の夜には結衣も少し気持ちが落ち着いた様に見えた。

二人で落ち着いて話せばすぐに解決しそうだけど……鬼島がまだ落ち着いてないだろうな。

部屋で結衣と過ごしていると、杉田から連絡が来た。

でも、結衣がこんな時だし……傷心の結衣を置いて行ってしまっていいのか少し悩んだ。

でも……

杉田も私と真剣に気持ちを打ち明けてくれようとしているのに、先延ばしには出来ない。

結衣に事情を話すと、案の定結衣は応援してくれた。


部屋を出た私は早歩きで、杉田と待ち合わせをした中庭へと向かった。

中庭に着くと、杉田が先にいて私の事を待っていた。

少しだけ肌寒い。

「……!お!」

私が着いたのに気付いた杉田は緊張した顔をして、ポケットに手を突っ込んだ。

そんな杉田に私は小さく手を振った。

「……あー。場所選択ミスったかも。寒くない?」

「ん……少し寒いかも」

「…*********************

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