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その日の夜には結衣も少し気持ちが落ち着いた様に見えた。
二人で落ち着いて話せばすぐに解決しそうだけど……鬼島がまだ落ち着いてないだろうな。
部屋で結衣と過ごしていると、杉田から連絡が来た。
でも、結衣がこんな時だし……傷心の結衣を置いて行ってしまっていいのか少し悩んだ。
でも……
杉田も私と真剣に気持ちを打ち明けてくれようとしているのに、先延ばしには出来ない。
結衣に事情を話すと、案の定結衣は応援してくれた。
部屋を出た私は早歩きで、杉田と待ち合わせをした中庭へと向かった。
中庭に着くと、杉田が先にいて私の事を待っていた。
少しだけ肌寒い。
「……!お!」
私が着いたのに気付いた杉田は緊張した顔をして、ポケットに手を突っ込んだ。
そんな杉田に私は小さく手を振った。
「……あー。場所選択ミスったかも。寒くない?」
「ん……少し寒いかも」
「…*****************************
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