雨栗)え、?
気付いたときにはもう遅かった
胸に激痛が走るのと同時にガクッと倒れる
胸からはドクドクと血が流れ落ちていた
私の目の前にはこめしょーとるざぴが絶望したような悲しそうな表情をして
涙を流していた
過去に覚えた医療知識でグラグラしながら応急処置をした
助からないかもしれない
ならば
感謝を伝えなければいけない
雨栗)…こめ…しょー…るざ…ぴ…?
こめ)なにッ?泣
るざ)どうしたのッ?泣
雨栗)私と…活動して…くれて……
雨栗)あり…がとぉッ…
痛くて痛くて、滑舌が回らない
雨栗)みんな…にも…いっといてねぇッ…泣
雨栗)ありが…ッと…だいすき…だよ…
雨栗)みんなに…よ…ろし…く…ねッ泣
雨栗)い”ッ……ゔッ……はッ……
こめ)雨栗ッ?雨栗!?大丈夫かッ!
るざ)雨栗さんッ!雨栗さんッ!泣
るざ)置いて行かないで!
るざ)置いてッ…逝かないで…泣
ピーポーピーポー
雨栗さんは運ばれた
静寂の夜
後ろから刺されそうになった僕達を庇ったんだ
犯人は逃げた、けど僕達が特徴を覚えていた為もうすぐ捕まると信じたい
赤い手術中という文字が悲しくて仕方がない
お医者さんが出てきて言った
「手術は成功致しましたが、損傷が激しく、しばらくお目覚めにならない、またはお亡くなりになる可能性があります
寄り添って上げてください」
こめるざ)はいッ…
早く…目覚めてよね
早く目覚めろよな
早く…目覚めさせてよ
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