ここは魔法界
みなが当たり前のように魔法を使い、当たり前のように魔法が日常にある世界
魔法は神から与えられたものとされ、魔法の巧拙によって身分が決まるそんな世界
そんなこの世界のある森の中に、彼女はいた
『サンダーズ』
彼女がそう唱えると、辺りの森に大量の雷が落ちる
森の動物たちは遠目から壊れていく森を見つめ、怯えている
彼女の目の前にはある犯罪を犯した者が
「ッッ……(なんだこの魔力量…..!?神覚者と同等の魔力量だ…ッッ)」
彼は先程の圧倒的な魔力の量を見て、逃げ切れないと判断したようだ
絶望し、彼は崩れ落ちる
『……さっさと捕まってくれない?他にあと数件はあるんだケド』
面倒くさそうに話す彼女
上から塵を見るかのように見下ろす絶対零度の視線に、彼は耐えきれなくなりある言葉を零す
「……..すみま、せんでした」
『……やっと諦めてくれたか…』
彼女は溜息をつき、魔法を使い彼の手首に手錠をかけ、拘束する
そして瞬間移動魔法で魔法局へと移動する
『ただいま戻りました〜』
カルド「おかえり、遅かったね」
彼女に一番最初に話しかけたのはカルドという炎の神杖に選ばれし神覚者だ
『そうなんですよ〜….コイツ、森まで逃げやがって先程やっと捕らえたところで…..』
と、彼女は溜息をつきながら話す
カルド「お疲れ様、それは大変だったね」
『ありがとうございます』
彼女は杖を取り出し、軽く振り刑務所へ瞬間移動魔法で犯罪者を送る
カルド「そういえば○○、ライオさんが呼んでたよ」
思い出したかのようにそう言う彼
○○と呼ばれた彼女の表情が少し変わる
『本当ですか?なら早めに行かないといけませんね』
『ありがとうございます』
彼女は杖を懐へしまい、歩き出そうとする
カルド「代わりに○○の任務やっておくよ」
彼のその一言を聞き、彼女は一歩踏み出したところで止まり、彼の方を振り向く
そして慌てた様子で彼へ近付く
『いや、いいですよ….!💦わざわざ神覚者様がするような任務ではないので……!』
慌てる彼女を落ち着かせるかのように彼は微笑み、こう言った
カルド「大丈夫、元々は僕の任務を○○に任せてただけだし特に問題は無いよ」
それを聞いた彼女は、任せてしまうのに少し申し訳ないと思う気持ちを感じながら彼にその任務を任せた
カルド「それじゃ、行ってくるね」
『はい、行ってらっしゃいませ』
彼が瞬間移動魔法を使い、居なくなったのを確認した彼女は急いでライオと呼ばれた彼の執務室へと向かう
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彼女は執務室に着くと4回ノックをし、中にいる人の返事を待つ
「誰だ?」
『○○です』
「入ってよろしい!」
部屋の中にいる人から許可が貰えたところで扉を開け、入る
部屋の中には光の神杖、ライオ・グランツと元神覚者、ウォールバーグ・バイガンがいた
『すみません、お待たせしました』
彼女は2人の近くに寄り、申し訳なさそうな表情をしてお辞儀する
「フォッフォッフォ、大丈夫じゃ」
そう言って彼女に笑顔を向けるのはウォールバーグ
ライオ「礼儀正しいお前に、ウォールバーグさんから男前な提案があるそうだ」
彼女に鏡を見ながら話しかけるのはライオ
暫く髪を弄ると、彼は鏡を机に置く
『提案とは…..?』
彼女は首を傾げて質問する
その様子を見てウォールバーグは目を細める
「イーストン魔法学校に編入せんか?」
『…….え、?』
コメント
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えぇ、続きが楽しみです!❤︎