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チャプター1ー3話ーは金豚きょーさんの色盲についての記載があります。
不快に思う方は次の
チャプター1ー3話ーnot色盲Ver
をご覧ください。
また、not色盲Verでしか書かれていない設定などもあるため、お時間があればどちらも観てくだされば幸いです。
それではどうぞ。
__________________
視点 🧣
墓地を出てから、少し厄介な噂を聞いた。
「正義が執行される」
「神の使いが来訪された」
「今宵悪が消し去る」
「……あー」
嫌な予感しかしない。
神族。 しかもたぶん、上からの命令を疑わないタイプ。
「面倒だけど、放っとくと活動始める前にに人が減るな」
「みどり」
俺はため息をついて、噂のあった廃聖堂へ向かった。
「………ナニ」
「神族について調べておいて」
「ン」
聖堂は、崩れかけていた。
天井は抜け、柱は折れ、 それでも――“光”だけは、やけに綺麗に差し込んでいる。
その中心。
十字槍を構えた青年が、立っていた。
「……近寄んな」
低い声。
「ここは、浄化対象区域や」
足元には、 倒れ伏したモンスターたち。
生きているが、動けない。
殺してはいない。 でも、逃がしてもいない。
「へぇ」
俺は、にやっと笑った。
「殺さない天使か。珍しいね」
天使は、こちらを睨む。
「お前も、対象や亜鬼人」
「やだなぁ。俺、第三勢力なんだけど」
「……?」
一瞬、思考が止まった顔。
その隙に、俺は一歩前へ出る。
「魔力系統を見るに反逆者を狙った反抗だろ」
「……お前には関係ないやろ」
直後調べ物が終わったみどりが顔を出す。
「多分青鬼狙イ。反逆者ノ代表的存在。」
「聞きたいんだけどさ」
「“正しい色”って、何色?」
天使の眉が、ぴくりと動いた。
「……何の話や」
「いやさ」
俺は、周囲に幻像を展開する。 青、紫、赤、緑、黄。 色の違う光が、聖堂に揺れる。
「君、これ……区別つく?」
沈黙。
数秒。
天使は、視線を逸らした。
やっぱり。
「へぇ」
俺は、少しだけ声のトーンを落とす。
「じゃあさ」
「今まで対象の色って理由で裁いた奴ら」
「……」
「他の色だった可能性、あるよね?」
天使の手が、震えた。
「……黙れ」
「天使なのに、目が不完全」
「でも命令は完璧に実行する」
俺は、楽しそうに言った。
「最悪の組み合わせだね」
「違う……!」
叫ぶ。
「俺は、間違ってない!」
「神の意志に従って――」
「でも、自分の目は疑ってない」
その一言が、刺さった。
光が、揺らぐ。 翼が、わずかに不安定になる。
「……なぁ」
俺は、ヌンチャクを肩に担いで言った。
「君さ」
「“正しさ”を疑う気、ない?」
「……」
「ないなら、ここで壊す」
「あるなら――」
一歩、近づく。
「第三勢力、来いよ」
長い沈黙。
やがて、天使は十字槍を地面に突き立てた。
「……俺は」
声が、かすれている。
「正しい色を、知らない」
初めての告白だった。
「それでも、裁いてきた」
俺は、静かに頷いた。
「じゃあさ」
にっこり。
「一緒に、“正しさ以外”を見ようぜ」
その後。
正式にはまだ仲間じゃない。
神族の命令網は、彼を縛っている。 立場も、しがらみも、山ほどある。
でも。
「……しばらく」
彼は、視線を逸らしたまま言った。
「お前の行動を、観察する」
「はいはい」
俺は軽く手を振る。
「そのうち仲間に入れるから、覚悟しといて」
「名前は?俺らっだぁ。亜鬼族。」
「緑色。変異族ノ、幽霊。」
「金豚きょー。神族の天使や。」
聖堂を出た瞬間、空気が変わった。
さっきまであんなに澄んでた光が、急にくすむ。
――あぁ、神族の監視網が気づいたな。
「……はやっ」
「来ル」
みどりが短く言う。
同時に、屋根の残骸がずるりと滑った。
「うわっ」
俺は反射で後ろに跳ぶ。
次の瞬間、落下してきた石材を――
ぐしゃりと、きょーさんが受け止めた。
「……っと。危ねぇなぁ」
きょーさんが驚いた顔をするより早く、
石を放り投げた人物は、のそのそ前に出てきた。
白色のコンプレッションウェア。
胸下丈の赤色パーカー。
背中はマントみたいに揺れてて――猫耳フード付き。
「いやぁ、聖堂壊すなら事前連絡欲しいっすわ」
「めっちゃきょーさんと似てるじゃん!双子?」
「……誰や」
「ん?」
男は首を傾げて、にやっと笑う。
「俺?俺は
あんたの処理係でーす」
空気が、ぴしっと凍った。
「……命令か」
きょーさんの声が低くなる。
「まぁ、そーなるね」
黄色は肩をすくめる。
「“色の識別に問題のある個体が、第三勢力と接触”
……上、めちゃくちゃ嫌がってましたよ」
「……」
「で、連れ戻すか、壊すか。
どっちにするかは――」
黄色の視線が、俺に向く。
「そっち次第っす」
「へぇ」
俺は笑った。
「自己紹介もなしに脅すタイプ?
神族って、ほんと効率厨だよね」
「失礼」
黄色は軽く頭を下げる。
「金豚きょー処理係に任命されました。
コードネーム:きょー3です」
「……ややこし」
「よく言われます」
その瞬間。
みどりが、すっと前に出た。
「きょーサン、青ト紫ノ区別ツカナイノ知ッテルデショ。
上ガワザトコノ任務ヲ?」
一瞬だけ。 きょー3の目が、泳いだ。
「……それは」
「上、知ってるね」
俺が即座に畳みかける。
「知った上で“青を裁け”って命令出してる」
「……」
沈黙。
きょーさんが、ぎゅっと槍を握る。
「……嘘、やろ」
黄色は、ため息をついた。
「まぁ……神族なんて、そんなもんっす」
「効率が正義。
結果が出れば過程はどうでもいい」
「……」
「だから」
きょー3は、きょーさんを見る。
「あなたが何色を斬ったかなんて、
誰も気にしてない」
――その言葉で。
きょーの翼が、大きく揺れた。
「……はは」
小さな笑い。
「……なら」
顔を上げる。
「俺が“正しい色”を探す意味も、ないな」
「お?」
俺は口角を上げる。
「いいねぇ、その顔」
「きょーさん」
俺はヌンチャクを回した。
「選択肢、二つ」
「今すぐ神に帰って、
何も知らなかった天使に戻る」
「それか」
一歩、踏み出す。
「色が歪んだ世界を、
第三勢力と一緒にぶっ壊す」
きょー3が、苦笑した。
「……選ばせるんすね」
「当たり前でしょ」
俺は言い切る。
「“命令じゃない選択”をした天使なんて、
そうそう見れないからさ」
長い沈黙。
やがて――
きょーさんは、ゆっくりと翼を畳んだ。
「……破壊や」
きょー3を見て、言う。
「俺は、こいつらの観る
常識の外の世界を観てみたくなったわ」
「……はぁ」
きょー3は頭を掻いた。
「上、荒れるなぁ……」
でも、どこか楽しそうだった。
「じゃあ俺も――
しばらく様子見で」
「え、仲間?」
「半分」
きょー3はにやり。
「3:1は分が悪いんで」
俺は吹き出した。
「最高かよ」
その日。神族上層部はコードネーム:金豚きょーを手放した。
初めての堕天者。
「俺はこれから縛られずに生きていく。」
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名前 金豚きょー
年齢 167歳
神族
ポジション アタッカー
武器 十字槍(じゅうじやり)
性別 男
魔法 聖
中級、初級技の例
初級 ホーリーフラッシュ
初級 エンジェルスラスト
中級 ルミナスジャベリン
中級 パージリング
身長 177cm