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「おバイオ」で何処のお嬢様か分かってしまいましたわ〜! あなた、サロメお嬢様知ってましてよ〜?!(謎のお嬢様口調)
ギィ……
「…久しぶり、お父さん」
古びたドアを開け、口を開く
「……あはは、ほこり溜まってるなぁ…すぐに掃除するからね」
ここは元々父の部屋
「……よし、始めよう」
ずーっと掃除してあげられなかったね、ごめんねお父さん。入ると涙が出ちゃって掃除どころじゃなくなっちゃうんだ
「……お父さん…後でここでマカロンでも食べよ……」
お父さんはフランスに憧れてたんだって…昔の皇帝陛下がフランス帝国の皇帝を尊敬してたから自分を憧れだしたんだって言ってた
「ふぅ…ほこりはこれくらいかな…じゃあ次は押し入れ!」
そうして押し入れの前に立つ
ガラ…
「あ……これ……何だろ……箱……?」
押し入れの中には箱があった
「何だろ…開けてみよ……」
パカ…
「え?何これ…バイオリン……?」
中にはバイオリンとメッセージカードが入ってた
「……何で…?メッセージカードは何書いてあるんだろ…」
そうして読むと……
『お誕生日おめでとうソビエト、昔から欲しいって言ってたバイオリン買いました!最近は経済的に厳しくて中々プレゼント買ってあげられなかったけどお誕生日は何か買ってあげなきゃって思って奮発して買いました!喜んでくれるかな?喜んでくれたら嬉しいなー!』
「……ぁ…」
直ぐに気がついた。これは俺に対する父からのプレゼントだと
「ッ…」
涙が溢れてきた。でも…
「ッ…だめだめ…お父さんは俺の為にこれ買ってくれたんだ…泣いちゃダメ…」
そう必死に自分に言い聞かせる
「……ありがとう。お父さん…俺とっても嬉しいよ……」
今は亡き父に感謝を捧げる
「じゃあこれは……」
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「……遅いな」
言っておいた時間より結構オーバーしている。ソ連は何をしているのだろうか
「遅れてすいません大日本帝国さん」
そう思っていると突然ドアが開きソ連が入ってくる
「あぁ…大丈夫だ……ところでそれは?」
ソ連は何だか少し大きい荷物を持っていた
「バイオリンです。1曲披露したいと思いまして」
「へぇ……いいぞ、弾いてくれ」
「ありがとうございます」
バイオリンか……あまり聞いたことは無いな……
「それじゃ……」
演奏が始まる。心地いい音だ。何だか安心する……相当練習したんだろうな、素人でも上手いと分かる。
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「……どうでした?」
笑顔を見せてそう言う
「とても上手かった…練習頑張ったんだな、凄いと思う」
「えっ…あ、あはは……そうでもないですよ……?///」
「顔赤いぞ?」
「も、元からです!」
…………….
「ところでソ連?」
「はい?」
質問だろうか…バイオリンに関してはお父さんの方が圧倒的知識量が多いんだけどな
「曲名は?」
曲名…
「…………くるみ割り人形です」
「へぇ…くるみ割り人形か…前に英国さんに見せてもらった事があるな…」
あぁ、そっか…イギリスさんと元同盟国なのかこの人……
皮肉が詰まってると知らないでのうのうと演奏聴いてたんだなこのクソ野郎…こいつが居なきゃ俺はお父さんの事殺さなかったのに、全部全部こいつと…あぁ、補給させなかったイギリスの野郎も憎い…あはは、絶対に復讐してやる…絶対絶対殺してやる……